高度が上がるに従って、空気が薄くなると同時に気温が下がる。空気中の水蒸気の量にもよるが、100mで約0.6度から1度下がる計算になる。高山での気温の低下と強風の影響で、背の高い樹木が育たなくなる限界の高度を、森林限界という。本州の中部で2500m、東北で1500m、北海道だと1000mぐらいが森林限界の高度になる。
高塚小屋から登っていくと第二展望台の上から段々植生が変わり、背の低い針葉樹が増えてくる。平岩から上は、森林限界を越えた草原で展望が広がる。ここの高度は約1700mで、緯度30度の屋久島の気候の厳しさが分かる。

参考文献
森林生態系の脆弱性評価に関する研究 国立環境研究所
http://www-iam.nies.go.jp/impact/4/4-2-4-4.html