2022/3/13 山形新聞記事
岡部怜央さん、念願の四段昇段をきめました。
おめでとうございます。
彼との思い出は、彼が奨励会入会する直前の県大会で対局した事。
11年前、2011年の東日本大震災が起きた、直後の5月の県選手権。
彼は小学6年で鶴岡地区代表として初出場。(全国小学生名人戦で準優勝したあと)
期待の新人と注目されました。
そして、くじ運なのか、予選1回戦で対戦することになった。
お互い力のこもった大熱戦でした。
棋譜が残っていたので、急所の局面(先手花輪・後手岡部)
形勢が揺れに揺れた将棋だった。
ここで、筋(詰めろ)と思える△79金が敗着か?
△78馬の詰めろだったら、後手良しか。
▲85金には△88銀で後手勝ち。(後手玉は詰まない)
同じようだが、△79金に▲85金で先手玉は寄らなくなった。
結果は私が幸いしましたが、彼の才能には驚いたものでした。
私が、この大会で優勝できたのは、彼との対局でエンジンがかかったこと。
望外の結果で驚きでした。
それから、棋士を目指したい、との相談が鶴岡上野支部長からあり、
私の知り合いの加瀬純一先生を紹介しました。
兄の寛大さんと二人の師匠になっていただき、無事奨励会合格。
奨励会6級で苦労されたようですが、その後の昇級は順調そのもの。
17才で三段に昇段して、20才前には四段の期待を持たせました。
しかし、三段リーグは甘いものではありません。
結局、5年の歳月が流れました。
途中、いろんな苦労・苦悩があったと思います。
よく、前を見続け、昇段を勝ち取ったことは、賞賛すべき事と思っています。
これから、天童支部にも機会を見つけて、指導で来童をお願いしたいものです。
現在は、コロナ禍で棋士指導を中断していますが、ぜひ指導をお願いしたい。
四段昇段後は、険しい道の始まりです。
前を向き、頂点を目指して、奮闘を期待したいと思います。
鶴岡支部長上野伸一さんの喜びの顔が浮かびます。
かさねて、おめでとう。
加瀬教室のtwitterより、画像拝借しました。
加瀬教室での指導のようです。
若き?清野達嗣君も指導を受けていたようです。
最後に、荘内日報の記事