黒いものを黒いと言ふだけで、
断絶。
其れが親子であれ、断絶は断絶。
星と星との距離を保て。
黒い部分を黒いと口にする必要なない。
黒いものを明白にするだけ。
其れが断絶の訳。
人間には黒い部分もあると吹聴することとは違ふ。
黒く塗れといふ事ではない。
黒い部分にふたをすることではない。
黒い部分に光りをもたらすだけ。
多くの人々は白か黒かも、
まして、明白さも黒さも判らない。
冬枯の公園一画に数秒間見入り、
過ぎても尚、
数時間後も、
そしてまた見にゆくか、立ち入るか、
冬枯に誘はれ、
誰もゐない、
誰も私を誘惑しない、
幻だけが誘惑してくる。
うゆりさ
命の持ち主