【羽生結弦と一問一答】演目変更「もう少しだけ、この子たちの力を借りてもいいかな」
スポニチ 2020年2月5日 16:56
フィギュアスケート四大陸選手権は6日、韓国・ソウルで開幕する。初優勝を狙う男子の羽生結弦(ANA)は5日午後、メインリンクでの公式練習で調整。その後、取材に応じた。
【羽生結弦と一問一答】
――練習を終えて状態は
「まあ、感覚は良かったです。あの~、まだつかみきれていないところもあるんですけれども、まあ徐々につかみきれたらなという風に思います」
――ジャンプをがんがんいかなかったのか
「まあ、初日の練習だったので、ま、しっかり感覚を確かめながらという感じでした。まあ、まだスケート自体もしっくりきている感じはまだないので、それを1つ1つ確かめながら。この氷にはこういう風なタッチで行けばいいのかなとってことをあらためて考えながら、きょうの練習は滑らせていただきました」
――「バラード第1番」は滑っていて気持ちがいいか
「まあ、それは見ている方の感性に任せるとしか言いようがないんですけれども、まあ、やっぱり、きょうすごく緊張しましたけれども、でも、なんかあらためて、まあ、平昌以来、初めてバラード第1番を通すことは初めて皆さんの前でやったので、すごい緊張したとともに、あらためてこのプログラムを滑るという覚悟をさせられたという感じはしました」
――プログラム選択の理由は
「えっと、たぶんこの話だけで、たぶんこのインタビュー終わると思うんですけど。まず、グランプリファイナル、全日本とあって、やっぱり難易度を難しくすることはすごく自分自身にとっても楽しいですし、それを達成できた時の喜びは計り知れないものではあるんですけれども、なんか、自分が目指しているスケートっていうのは、ただ難しいことをするスケートじゃないなって思ったんですよね。その、オリジンをやったりオトナルをやっていてもそうなんですけれども、自分の呼吸じゃないな、と。あの、まず技術的なことに関して言えば、やっぱり高難易度のものを入れれば入れるほど、やっぱりまだ僕にはスケートの部分がおろそかになってしまったりとか、曲から1回頭を変えて、曲を1回外して、そのジャンプにセットしにいかないといけないというのがやっぱり嫌だった。それがやっぱり耐えきれなかったっていうのが大きいです。で、また音楽に関して言えば、この曲をオリジンとオトナルっていう選択をした時はオリンピックが終わった後だったので、自分自身、すごくふわふわした気持ちでいましたし、何かジョニーウィアーさんとプルシェンコさんの背中をずっと追いかける少年のままいたような感じがしたんですよ、すごく。だから、確かに全日本のオトナルは良かったと思いますし、スケートカナダのオリジンも良かったと思うんですけど、でも、やっぱり、自分の演技として完成できないなっていう風に思ってしまいました。あまりにも理想が高いがゆえに。で、その理想がたぶん僕じゃなくて、プルシェンコさんだったり、ジョニーさんの背中がたぶん理想だったと思うんです。だから、そう考えた時にやっぱり、僕のスケートじゃないのかなということを、メダリスト・オン・アイスのSEIMEIをやった時にあらためて思いました。だからこそ、なんだろ、SEIMEIを滑った時、なんかカバー曲とオリジナル曲じゃないですけど、そのくらいの違いをなんか自分の中ですごく感じて。ホントにSEIMEIもバラード第1番も、ホントはなんか、もう伝説として語り継がれるような記録を持ってしまっている子たちなので、できれば寝させてあげたかったんですけど、でも、それでも、メダリスト・オン・アイスの時に力を借りた時に、あの時の精神状態だったからこそかもしれないですけど、ものすごく自分でいられるなって思って。それで、うん、もう少しだけ、この子たちの力を借りてもいいかなって思いました、はい」
――4回転半の完成度、世界選手権での挑戦は
「う~ん、まあ跳べなければやっぱり入れることはできないので、まあ、跳べたらかなとは思っているんですけど。ただ、練習は結構、この1カ月間できたとは思っています。まだ跳べてないですけど、でも、なんとなく形は良くなってきたかなと思います」
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2020/02/05/kiji/20200205s00079000234000c.html
羽生結弦「今季ちょっとつらいことあった」一問一答
フィギュアスケート男子の羽生結弦(25=ANA)が、初優勝が懸かる4大陸選手権(6日開幕、韓国)に向けて会場の木洞アイスリンクで公式練習に臨んだ。
羽生と一問一答
-最初の公式練習を終えた。状態は
羽生 感覚は良かった。まだつかみきれていないところもあるけれど、徐々につかみきれたらなと思う。
-体にキレがあったのにジャンプはあまり跳ばなかった印象
羽生 初日の練習だったので、しっかり感覚を確かめながらという感じ。スケート自体もまだしっくりきている感覚がないので、1つ1つ確かめながら、この氷には、こういうタッチでいけばいいのかな、というのを考えながらやった。
-(韓国メディアから)SPとフリーを変えた理由は、平昌五輪の良い気分をつなげる目的か
羽生 平昌五輪で金メダルを取れて、もちろん意味合いとして韓国の地でまたやれるっていうこともあるけれど、それよりも自分のフィギュアスケートはこういうものだよ、っていうのを見せたい。そういう風に滑りたいと思ったから、このプログラムを選んだ。
-(同)ソチと平昌で目標は達成したと思うが、それでも高い実力を保てるモチベーションは
羽生 五輪が終わった後は4回転半をやりたいと思っていたけど、今季ちょっとつらいことがあったので、今は自分のフィギュアスケートをしたい。強くなりたい、勝ちたい、ではなく。
https://www.nikkansports.com/sports/news/202002050000890.html


