羽生結弦 【今季振り返りの一問一答】「4回転3つに取り組みたい」 | Il nome della rosa

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【今季振り返りの一問一答】羽生「4回転3つに取り組みたい」/フィギュア

サンスポ 2015.4.19 16:20



フィギュアスケート男子のソチ五輪金メダリスト、羽生結弦(20)=ANA=が19日、今季を振り返り「経験のシーズンだった」と総括した。 今季を振り返り、来季について語った羽生結弦の一問一答は以下の通り  


--来季について  
「まずプログラム作りから始まると思うんですけど、まだどういう曲にしようかも考えていないですし、まだまだ決まっていない要項もたくさんあります。今季頑張って挑戦しようとしていた4回転ジャンプ3つの構成には取り組みたいなと思っています」  


--(英語で)今季は挑戦して打ち勝ってきたが、けがなどで国内にとどまらなければならず、拠点のトロントであまり練習できなかった。それにどう対処してきたのか  
「ブライアン(オーサー・コーチ)と一緒に練習できなかったことに関しては、すごく難しいものがありました。ただ、その中でも小まめにコミュニケーションを取っていたし、グランプリファイナルでいい演技ができたと自信をつけることができたと思います。一人でやる環境は、少々つらいものがありましたけれども、自分の曲を何回もかけられる環境にもいたので、曲かけの練習をすごくいっぱいできたのは、それこそ(4回転)サルコーの安定性につながったと思います」  


--今季の経験で、来季に生かしたい部分  
「とにかく今季はずっとけが続き。中国杯も、行く前から捻挫していたし、そういうことを含めて自己管理、体調管理、練習の方法であったりを綿密に計画を立てて、何が必要か、何をすべきかを一つ一つ考えるきっかけになったと思います」  


--苦難の今季を、どんな言葉で表すか  
「経験、ですかね。限られた数のスケーターしか、こういう体験はしないと思いますし、オリンピックで優勝したという経験も含めて、そこから次のシーズンへの意気込み、練習方法とか、自分のモチベーションの高め方も、非常にいい経験になりましたし、中国杯での大きなアクシデントについても、そこから6分間(練習)の恐怖心への対処法なり、けがをしたことによってどういう風に自分の調子を上げていくか、リハビリをしながら自分の体を整えていくかということを考えさせられたシーズンだったので、経験を豊富にさせていただいたなという風に思います」


--ノーミスや、トータル300点について 
「(300点は)出たらいいかな、ぐらいです。300点出なくてショックかといわれたら、そうでもないし、ショートとフリーで100点と200点が出なかったらショックかといわれたら、そうでもないです。ただ一ついえるのは、今シーズン、完璧な演技が一つもなかったので、それに関しては自分が非常に悔しく思っています」 


--これだけの経験をすると心が折れたりしそうだが、前向きだ。どうコントロールしたのか 
「べつにコントロールしていたつもりはなく、ただ僕の性格がこうだったということで、生んでくれた父と母のおかげというか…。こういう性格だからこそ、あのような未知のアクシデントからはい上がってこられたと思うし、勝利への意欲というか欲求というか、勝利を勝ち取るんだという強い気持ちを持てたのは、父と母の遺伝子とかをはじめ、たくさんの方々が期待してくれたのが、自分の中ですごく強いと思います」 


--中国杯のアクシデントの後、ある程度納得のいく形でシーズンを終えることができると想像したか 
「想像は何もしなかった。ただ、いい演技をすることだけを常に考えてここまで来ました」 


--今季、毎回違う状況での試合だったが、集中の仕方で見つけたものはあるか 
「毎試合、毎試合、やり方は違いますし、音楽を口ずさんだり、聴いたり、やり方はあるけど、それだけがすべてではない。それに頼ると、頼ることで集中が切れてしまうということもありますし、その状況下で現状の自分が何を求めているか、どういう集中の仕方をしなければいけないのか、常に考えながらできたシーズンであったかなと思います」 


--プルシェンコの現役復帰について 
「うれしいと思うと同時に、特に何も変わらないという複雑な心境です。もちろん、彼の新しい演技を見られることは、一ファンとしてとてもうれしく思います。ただ、スケーターとしては何一つやることに変わりはないので、しっかり自分に集中していければいいんじゃないかなと」 


--来季のプログラム 
「今季の理想としていた構成と同じように組んでいきたいかなと思ってます。ただアクセルの回数とか入り方など、工夫する点はたくさんあるので、体力が付き次第、おいおい難しいプログラムにしていきたいなあと思っています」 


--五輪王者として迎えた今季は難しかったか 
「今、振り返ると難しくはなかったです。ただ、それにとらわれている自分がいたのは確かなので、それに気づけたのは金メダリストになれたからこそだと思います」


--来季へはどう気持ちを作って臨むのか 
「よくよく考えてみれば、世界選手権で金メダルを取ろうが、オリンピックで金メダルを取ろうが、それ(自体)は結局は自分の演技に全く関係がないこと。自分が目に見えない敵と戦っているだけで、ちゃんと目に見えることをしっかりと消化しつつ、目に見えないことは客観的に見てコントロールできればいいのかなと」 


--練習で4回転ループを入れているが 
「昨日しかやってないですが…。入れるつもりは、まだないというか。4回転サルコーの確率が上がってきていて、その流れをループにも生かせればループの習得が早くなるのかなと思って、昨日やりました」 


--今季はファンの声援に支えられたと思うが 
「とにかく心配をおかけしました。いろんなアクシデントがあって、また自分のミスによって、たくさんの方々が心配してくださったですし。本当に、そういう方々に支えられてここまできたシーズンだなと。毎回シーズン終わると同じことをしゃべってますけど、ファンのみなさんと自分の周りの方々に感謝しなければいけないと思っています」 


--何でも経験に変えようという思考方法はもともとなのか 
「もともとといえば、そうなのかもしれないですし、もともとじゃないといえば、もともとじゃないのかも。ただ一ついえるのは、昨シーズン、パトリック・チャン選手に全く勝てなかった自分がいて、グランプリシリーズで自分の演技が全くできなくて『パトリック・チャン選手に勝たなきゃ、勝たなきゃ』という心境になったときに、改めて『じゃあ自分って、どうやったら集中できるんだろう』と考えたのが、自分の精神状態とかジャンプのこととかを考えるきっかけにはなりました」

http://www.sanspo.com/sports/news/20150419/fgr15041916200005-n1.html






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こんな記事も。ファンレターやグッズが一週間で10箱!!

羽生1位締め 総立ち拍手に「ありがとう みんな」
ニッカンスポーツ 2015年4月18日9時30分 紙面から

<フィギュアスケート:世界国別対抗戦>◇第2日◇17日◇東京・国立代々木競技場 男子フリーが行われ、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20=ANA)は192・31点で1位だった。冒頭の4回転サルコーを成功させると、以降はミスをわずかにとどめた。前日のショートプログラム(SP)に続く1位で、2大会ぶりの優勝を目指すチームに貢献した。無良崇人(24)は3位。日本は順位点の合計で79点の2位につけ、女子フリーなどがある今日の最終日で逆転を狙う。

 今季の氷上最後の言葉は「ありがとう」だった。羽生は演技を終えると、天を仰いで3秒間まぶたを閉じ、感謝を口にした。「応援してくださった皆さん、チームのみんなに」。激動のシーズンの6戦目、満員の会場総立ちの拍手を受け、優しくほほ笑んでいた。 

冒頭の4回転サルコー。完璧な着氷をみせた。続く4回転トーループは「左脚を引くタイミングがずれてしまった」3回転になったが、演技の流れはスムーズ。跳びすぎ違反を回避するために、3回転トーループだった後半の連続ジャンプを2回転にする冷静さもみせる。「サルコーを決めたので、うれしい気持ち半分、悔しい気持ち半分」と振り返ったが、得点を待つ間には、フリーの曲「オペラ座の怪人」の主人公ファントムの仮面を手にしておどけるなど、笑顔は絶えなかった。 

「実績からも期待される」。大会前には国を背負う気概をみせたが、いまや「期待」は国内にとどまらない。ファンから届く手紙やグッズは世界から。中国、ロシア、米国と週に段ボール10箱分にもなる。上海開催だった先月の世界選手権では、中国女性ファンが殺到。今大会も羽生目当てで中国メディアから取材申請があった。 

さらに、期待はファンだけではない。世界選手権では、氷上の表彰式で国際連盟のチンクワンタ会長から今大会の出場を期待する言葉があったという。すでに参加意思はあったが、会長自らが出場可否を気にしていた。影響力について本人は「あまり考えてない」と話すが、その視野の広さは十分。演技後の「ありがとう」には「ここの国立競技場が新しくなる前最後のスケートの国際大会なんじゃないかな」という意図もあった。自分の戦いを超えた域への配慮をみせていた。 

昨年11月の中国杯での激突事故、年末の腹部の手術、そして1月には古傷の右足首の捻挫と、万全で戦えた試合は少なかった。その中でも「完璧じゃなくても、ベターに持っていける」経験値は収穫となった。それを糧にするのは来季。
「また課題を1つ1つクリアして、見る度にうまくなったって、ジャンプが決まらなくても、練習してきた分だけうまくなったなって、ちょっとずつでも思えるようなスケートをしていきたい」。また、強くなってみせる。
【阿部健吾】
http://www.nikkansports.com/sports/news/1463234.html