野口美恵さんのコラム | Il nome della rosa

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日本健闘で来季の男女3枠を獲得 宮原4位、本郷8位、男子は宇野5位、田中7位

選手への登竜門といわれる世界ジュニア選手権(3月10~16日)がブルガリアのソフィアで行われた。日本は男女4人が入賞と健闘し、来季の出場枠3を獲得した。

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女子はロシアが表彰台独占
宮原、本郷は成長が期待できる演技

女子は三度目の世界ジュニア挑戦となる宮原知子が総合4位と、表彰台まであと一歩だった。ショートはパーフェクトの演技で、自己ベストを更新する63.57点をマーク。3位まで0.15点差、1位まで3.33点差という僅差の4位でフリーを迎えた。

フリーは、冒頭の『3回転ルッツ+3回転トウループ』がやや回転不足になるミスがあったものの、他のジャンプは高さも流れもあり、力を発揮。『ポエタ』の妖艶な曲に乗った大人びた演技が光り、演技構成点は54.85点で全体の3位に評価された。表彰台はならなかったが、1月の四大陸選手権ではフリーの自己ベストを、この世界ジュニアではショートの自己ベストを更新し、確実に成長を遂げている。来季の飛躍が期待できる内容だった。

また二度目の世界ジュニアとなる本郷理華は、ショートは『3回転+3回転』で転倒し、11位と出遅れると悔し涙を見せた。しかし切り替えたフリーでは、『ミス・サイゴン』のドラマチックな曲に乗り、持ち味の高さがあるジャンプを次々と決めていく。フリーは106.41点、総合157.88点と、自己ベストを更新すると、総合8位につけた。本郷は、ジュニア選手とは思えないスピードとパワーのあるジャンプが持ち味で、着々とシニアレベルの演技を身につけている。来季はジュニアの世界トップグループに入ってくる、そう予感させる演技だった。

優勝は、シニアのグランプリファイナルで4位と活躍したエレーナ・ラディオノワ(ロシア)。ショート、フリーともにパーフェクトの演技で総合194.29点をマーク。他を寄せ付けない圧巻の演技で、世界ジュニアの連覇を決めた。

すでにシニアの大会でトップグループにいながら、まだ15歳のラディオノワ。ジャンプ力だけでなく、リズム感や音楽表現のセンスが素晴らしく、今後は演技派として長く成長していける才能がある。しかし「ジュニアを連覇したからといって、来季からシニアの大会で優勝しなきゃと焦る必要はないと思います。まだ15歳だし、少しずつ自分がやるべき基礎に立ち返って、ゆっくり成長していきたい」と話し、落ち着いた表情で微笑んだ。

銀メダルはジュニアのグランプリファイナル2位だったセラフィマ・サハノビッチ(ロシア)。『3回転+3回転』の後半のジャンプで手を上げるなど、身体能力の高い選手だ。今大会も全ジャンプをパーフェクトに決め、ショート、フリーともに自己ベストを更新すると182.13点で銀メダルを獲得した。まだ2月に14歳になったばかりの小柄な選手で、パワーはないが、しっとりとした滑りなどはセンスが光る。「来季もジュニアでもっとスケートを磨きたいです。憧れのエフゲニー・プルシェンコのようにオーラのある滑りをしたい」と話した。

銅メダルは、エブゲニア・メドベデワ(ロシア)。ジュニアグランプリファイナルでも3位だった選手で、滑りの基礎が安定しており、クセがなく一つ一つの動きが美しい。演技構成点は全体の2位だったが、フリーでジャンプミスがあり3位となった。「オリンピックの団体戦で金メダルを獲得したユリア・リプニツカヤ選手と一緒に練習しているので、もっと上手くなるよう頑張ります。英語も勉強して、色々な国際大会で海外のお友達をたくさん作りたいです」と笑顔を見せた。




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男子はトリプルアクセルの成功がカギ
宇野、田中ともに演技力に高い評価

宇野昌磨は、ショートは『3回転+3回転』を決め、パーフェクト演技で3位発進となった。スケーティングの伸び、スピード、音楽と一体になった踊り、どれをとっても質の高い、シニア顔負けの演技を披露。演技構成点は全員のなかで1位という素晴らしいスコアをマークした。

フリーは冒頭のトリプルアクセルで転倒したものの、後半になるにつれてジャンプの力強さが増していく。自己ベストのスコアは更新したものの、他の選手がトリプルアクセルを確実に決めるハイレベルな大会だったこともあり、総合5位となった。現在16歳で、身長も155㎝と少しずつ伸びている。これからの飛躍に期待がかかる演技だった。

田中刑事は、ショートではトリプルアクセルでバランスを崩したものの、氷に吸い付くようなスケーティングや身体を大きく使った演技が冴え、演技構成点は全体の2位。宇野に次ぐ4位で、フリーに繋げた。しかしフリーは4回転で転倒し、トリプルアクセルも2回転半になるなど精細を欠く演技だった。初出場の2011年世界ジュニアで銀メダルを獲得したものの、2012年、2014年と7位に終わり、苦しいシーズンが続く。しかし滑りそのものは年々良くなっており、4回転が決まり始めれば、一気に世界トップグループへと入れる力があることを示す滑りだった。

男子の優勝は、羽生結弦と同門のナム・グエン(カナダ)。ショートで1本、フリーで2本のトリプルアクセル、すべてを成功させると、パーフェクトの演技で217.06点をマークした。昨季の世界ジュニア12位からの急成長。ショートでは乗りの良いジャズを、フリーでは『G線上のアリア』の美しい旋律を、それぞれ滑り分けるスケーティング技術が光った。

「(羽生)結弦選手とパトリック・チャン選手が僕の憧れ。結弦選手とは一緒に練習することで刺激をもらっています。このあと世界選手権にも出るのですごくハードなスケジュールですが、日本のファンの方達はすごく応援してくれるので、日本に行くのが楽しみです」と話した。

2位はアディアン・ピトキーエフ(ロシア)。ショートは7位と出遅れたが、フリーは2本のトリプルアクセルを成功。身長167㎝だが華奢な15歳で、軽々とジャンプをこなす。「パトリック・チャン選手のような、質の高いジャンプを跳べるようになりたい」と目を輝かせた。

3位はネイサン・チェン(アメリカ)。抜群のリズム感と、心から楽しそうに滑る演技力、細やかなステップなどが冴え、フリーの演技構成点では1位。ショート、フリー通じてトリプルアクセルの成功はなかったが、演技力に支えられての銅メダルとなった。「今回はとても素晴らしい経験ができました。得点のことは考えずに演技に集中しました」と話した。

http://web.canon.jp/event/skating/info/placeReport7.html


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スケート・カナダのfacebookより
ナムくんおめでとう。
ナムくんにだけでなく、オーサーコーチにも祝福のコメントが!
自国選手の活躍は誇らしいですよね。


来季は早くもクワドをプログラムに組み込むことを考えているんですね!

Nguyen showing Canada has bright future in men’s skating  
http://www.canada.com/sports/Nguyen+showing+Canada+bright+future+skating/9633148/story.html#ixzz2wWlJQmKm

頑張ってください!



読んでくださってありがとうございます。