今日は2年ほど前に亡くなった
バントリーダーの誕生日。
享年58歳だったかな。
その3年ほど前に、
ひょんなきっかけで
バンドのお誘いを受け、
出会って2度目のリハの後、
リーダーのKさんは
「僕、ステージ4のすい臓がんなんだ。
最後にずっとやりたかった
ウエストコースト系
ロックバンドをやりたい。
ようこちゃん、歌ってほしい。
一緒にやろう。」
すい臓がんステージ4というのは
余命数ヶ月でもおかしくない。
そういえば、若干だるそう?なKさん。
余命を言い渡されて
あと数ヶ月でしょ・・・
出会って2回目って
なに考えてるかわからないじゃん。
余命宣告でしょ・・・
いつまでなんてわからないじゃん。
だなんて、ひどいこともね。
バンド?高校生ぶりだよ。
英語、話せないよ。
ロック?わたし昭和の歌謡曲すきだし。
・・・
わたしなんかにできない。
どうせ下手だって
いわれたら嫌だよ。
こわいー、こわいー。
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人は鏡というけれど
*****
その頃、36歳かな。
わたしはまるで
死んだようでね。
どうせこのまま
わたしの人生
終わっていくんだ。
なんて思っていた。
あれ?
もう死ぬんでしょ、って
Kさんに感じたのは
わたし自身の姿だ。
死にそうだったのはわたし。
なに考えているのか
自分でわからなかったのは、わたし。
自分の人生に
無責任だったのは、わたし。
『助けて』って言いたかったの
わたしだ。
Kさんの「生」に対する想いに
嫉妬していただけだ。。。
当時、目の前のKさんは
ガンなのだろうけれど
生きている。
生きている。
生きていた。
*****
バンド、やることにしたんだよね。
わたしのために。
どうなるかわからない
口には出さないが
死の覚悟をしているこの人と
一緒にバンドやろう。
*****
人は皆、
この肉体の命を終える時が来る
これは変えられないこと。
Kさんへの生への思いへの
嫉妬から
わたしはメッセージをうけとったの。
やりたいことはやろう。
思いついた時に行動を
はじめればいい。
やりたい人とやろう。
時間を大切にしよう。
生きろ。