量子コンピュータの世界市場は急速に拡大しており、アメリカや中国が巨額の投資で先行する中、日本も理化学研究所、大阪大学、東京大学を中心に、ハードウェア開発と産学官連携で独自の立ち位置を確立しようとしています。2023年以降、国産実機が複数稼働し、実用化に向けた研究が加速しています。 KDDI Tech note +41. 世界市場の動向米中が主導: アメリカ(Google, IBM, Microsoft, Amazon)と中国が巨大な投資を行っており、IBMは1000量子ビット超のチップを発表しています。技術方式の多様化: 超伝導方式、光方式、中性原子方式など複数の技術方式が並行して開発されており、2025-2030年にかけて「実用的な量子計算」の実現を目指す段階にあります。日本企業の動き: 富士通やNEC、理化学研究所などが連携し、超伝導方式で世界レベルの技術を目指しています。 voice.php.co.jp +42. 量子コンピュータの研究・開発に強い日本の大学・機関日本の研究開発は「理化学研究所」を中心に、大阪大学と東京大学が主導しています。 大阪大学(量子情報・量子生命研究センター)日本の量子研究におけるトップクラスの拠点。藤井啓祐教授らが誤り耐性量子計算(QEC)の研究を牽引。2023年12月、理研や富士通と共同で「純国産3号機(超伝導)」を稼働させ、クラウドサービスを開始。独自の「スターアーキテクチャ」などの効率的な計算アーキテクチャ開発を実施。東京大学IBMと共同で「Japan--IBM Quantum Partnership」を締結し、川崎市にIBMの最新量子コンピュータを設置・利用。古澤明教授の光量子コンピュータ研究が世界的に有名で、NTTと連携して世界初(汎用型光量子計算)の方式開発に成功。東北大学D-Wave Systemsと連携し、量子コンピューティングの社会実装、特には「量子アニーリング方式」の実用化を推進。近畿大学量子コンピュータの理論研究や、実用的なアルゴリズム開発で存在感を示している。 Tohoku University +113. 日本の戦略と現状国産量子コンピュータの開発: 2023年3月に理研が初号機「叡(えい)」を公開。以降、256量子ビット超へのスケールアップを目指す。産学官連携の強化: 大学の研究力(アルゴリズム・理論)と企業の実装力(ハードウェア・クラウド)を結びつける「量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)」などの組織が設立されている。独自方式(光方式): 従来の超伝導方式とは異なり、光通信技術を応用した「光量子コンピュータ」で、NTTや東京大学が世界をリード。 NTT +4日本の大学は、理論研究からハードウェアの設計・実装まで幅広く強みを持っており、特に誤り訂正技術やアルゴリズム開発において世界をリードする研究者が多く存在します。 ITmedia +1