SNOWボーイ
いつも雪が降るような季節になると
ダニエルくんという青年がふらりと僕をたずねてくる。
彼はいったい何者なのだろうか・・・
何者なのかわからないのに、応じてしまう自分
彼は、ずっと年下なのだけど、
ハッとさせられる優しい言葉をさりげなく話して去ってゆく。
ダニエル「人間は死ぬと、魂も死にます」
マヌエル「ええっ?魂は生き続けるものだと思ってたよ」
ダニエル「いえ、魂は生きる者にしかないのです」
マヌエル「死後の世界ってないってこと?」
ダニエル「はい」
あまりにもキッパリ言うので、唖然とした。
ダニエル「だから今があるんですよ」
マヌエル「・・・・・」
彼が、ふと語ると、
僕には一瞬、幼い頃の記憶の風が吹く
幼稚園の礼拝のお時間。
あの頃から見て、今は、かなり未来。
未来から見て、今は、きっと過去。
今がどれだけ大切な時間か・・・
・・・・・・
今年、この街に何回雪の華が降るのかな?
SNOWっていう言葉には
NOW(今)っていう単語が入ってることに、気づいた自分
今、雪温度の中、ホットコーヒー飲んでます。