- 監督に期待するな 早稲田ラグビー「フォロワーシップ」の勝利/中竹 竜二
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点と線
よく議論の場で、出る言葉だ。
たとえば、点と点が結ばれて線になった。
事件の物的証拠と全体が繋がったときに、サスペンスドラマなどで
出てくる。
ワセダラグビーを復活させた人といえば、清宮克幸さん。
その後任が著者である。
プレーヤーとしてもキャプテンをしてもバリバリだった清宮とは対照的に
中竹さんはキャプテンはやっても、大学での出場機会にも
恵まれなかったらしい。
著者はスキル⇒点、スタイル⇒線
と表現した。
スキルを追い求めていく中で、スタイルを確立するもの。
スタイルありきで、スキルを磨くもの。
どちらも正解だと思う。
ちなみに、清宮さんは提示型の指導を、
中竹さんは自主性重視型(自分で考えさせる)の指導をスタイルとした。
『高い技術持った人の真似をすることは近道』と考えると
提示されることもいい。
応用力を磨くうえでは、『自分で考える』こともいい。
つまり、どちらがいいか、ではなく監督などリーダーには
ビジョンをしっかり示すことが重要ですね。
そうすれば、フォロワーは力を発揮する。
今年、母校ラクロス部に頻繁に顔出してるので
非常に興味深かった。
ちなみに、
清宮さんの後任と言うことで、周りから相当な比較を受けたと思います。
また、『自分で考えさせる』とは
『相手の答えを待つ』ということ。
我慢強くないとできないスタイルである。
また、引き出し方も難しい。
そういった意味では、中竹さんは引き出すスキルも持ち合わせた人なのだろう。