ミーハーという言葉を若者の口から聞いた覚えがない。
自分達の親世代までが使っていた死語だろう。
Wikipediaによれば語源は諸説あるようではっきりとはしないが意味合いとしては、
「ある事象に対して(それがメディアなどで取り上げられ)世間一般で話題になってから飛びつく」
だそうだ。
未だに母親は自分のことをミーハーな子だ。とよく言っているが流行しているものを好きだなどとこの歳になって言うことはないので昔のことを思い出して言っているのだろう。
KPOP最高!タピオカ最高だよねーなど言っているのなら今でも存分に言ってくれと思うのだが残念ながらKPOPをまともに聞いたことも無ければ2度ほどタピったことがある程度だ。
ファッションに関しては流行に乗っておけば良いと思っているのでメディアの言うことに従順になるように敢えてしてはいるけど。
周りが良いと言うものを後追いで良いと言い始めることは悪きことだと大人になるまで思い続けたのは、ミーハーだと言われ続けたからかもしれない。
しかし、ネットもない時代に上の兄弟もいるわけでもない自分は情報弱者であったのは当然で。
学校やテレビから得た情報を元に良いと思うものに乗っかることしか出来なかった。
当然それは最早後乗りであって。
ミーハーと呼ばざるを得なかっただろう。
今になっては流行っていても自分の肌に合わないものは合わないし流行っていて良いものなら後乗りでも良いと躊躇いなく言えるようになった。
そもそも自分が好きなものなんて、ちょっと知識を得たらその筋の人の中では有名なものばかりなので何も変わってはいないのかもしれない。
でも、まあそれで良い。
ごく僅かな人に支持されているものを一番好きだと思えるような特殊な感性は残念ながら備わっていない。
奥さんを見ていると本当に直感で自分の感性だけで好き嫌いを判断しているので自分はそうなれなかった人なんだなと思う。
アニメはガンダム
映画は時計仕掛けのオレンジ
音楽はBJORK
ゲームはニーアオートマタ
漫画は浅野いにお
お笑い芸人は劇団ひとり
好きなスロット台だけは絞れない
30後半にも差し掛かって「サブカル系男子」みたいな好みだがサブカル系なんて一歩踏み込めば誰でも最初に得られる有名所を掬って好む人のことだと思っているので正にその類だ。
情報弱者でいることが学生時代コンプレックスであったことから今もとにかく世の中の動きには常に目を向けているから他の35歳よりは現代のことについて多少詳しい自負はある。
仕事にそれが活かせる場所に来れて結果的に良かった。
どんな人が来ても大体話は合わせられるから営業としては有利な1つの要因にはなっている。
スマホ1つで数秒後には情報が得られる今の時代はあらゆることに深く興味を示す必要もないので若者を見ていると可哀想になる。
知らなくても調べれば良いから知らないままで良いなんて選択肢自分の時にはなかったからこそ尽きることのない興味が今も色んなところに向いているんじゃないかと思う。
スマホが普及して随分と世の中便利になって熱度が低くなったなと最近は特に感じる。
