エフゲニー・プルシェンコ(ロシア・SP4位)
マイケル・ジャクソンメドレーより
右足首負傷の心配からか、6分間練習時点ですでに表情が硬かった。
4-3回転は4Tが回転不足で転倒、コンビネーションにならず。
入りのスピードは悪くなかったと思うが、軸が僅かに外れてしまったように見えた。
それだけ不安と緊張があったのだと思う。
しっかしミーシン先生のところって選曲は悪くないんだけど、どうしてこう振付がダサいんだろう笑。
このプログラムに関しては衣装までダサいし。
本人の身体能力頼みのプログラムというか。
これじゃあ、ノーミスだったとしてもヤグディンに勝てていたかどうか。
ヤグディンのプレゼンテーションが思いの外低かった(タラソワが不満顔をしていた)ので、欲が出てしまって力みに繋がったのか。
まずスケーティング自体がフラット気味の時点でもう私にとってマイナス要素がある演技に見えてしまう、というか。
それをもしかしたらカムフラージュするためもあるのか、高速ステップをはじめ派手な動きを取り入れているのかとすら思える。
プレゼンテーションが今まで高水準なのは観客やジャッジとアイコンタクトを取るのが上手く尚且つ観客を引き込むのが上手いのだと思います。
それで粗は隠れているのかもしれません。
ただ…このプログラムに5.8〜5.9は高すぎると思うんですけど。
ヤグディンのウィンターとだいぶ差があるように見えます。
その点で私とオーストラリアのジャッジと気が合うな、と笑。
ジャン・ミン(中国・SP19位)
リレハンメルオリンピック以来、8年ぶり2度目の出場。
3Aは「wow!」4T、2ルッツは「NO〜〜〜!!」と叫んでしまった笑。
4Tの動画を宇野昌磨に送りつけてやりたいくらい笑。
4Tは失敗こそしたけど本当に質が高く、プレロテという言葉を微塵も感じさせないものです。
回転自体は足りていたように見えましたが、軸が斜めになったのか?上体を起こすのがちょっと早かった?
4回転時代の扉を開いた一人としてかなり悔しい出来だと思います。
ただ…もっとカーブ使ってくれ〜、ステップエッジもっと使っておくれ〜、スピンはもっと早く〜!という言葉がもう常套句になってしまう、という笑。
ベテランっぽくないある種若々しく清潔な雰囲気の選手だし、色々勿体ない。
フリーは大暴れしてくださいよ!
ティモシー・ゲーブル(アメリカ・SP3位)
死の舞踏より
うーん、なんでチェンジャンより上なんだ?っていう。
パリアメのゲーブルは好きだけど、このSPのゲーブルはどうも好きになれません。
フラットエッジだし、カーブに乗った演技も出来ていないし、ステップもエッジを使えているように見えない…。
しかも4-3、回転不足じゃん…。
仮にアンソニー・リュウより下になったとしても全く驚かない感じです。
彼のパリアメが好きなだけに、このSPの嫌悪感は一体なんだろう…。
もっとも不可解なのは、なんでフランク・キャロルは点数に不満げなんだ?
充分すぎるくらいの点だと思うけど。
イワン・ディネフ(ブルガリア・SP12位)
4Tは回転不足で転倒。3Aは何とか。
あまり個性が強いタイプじゃないので、なんとか4Tを成功させて掴みはOKというスタートにしたかったのかな、と。
ゾルタン・トート(ハンガリー・SP25位)
4-3は、4Tが回転不足と両足だったものの3Tを付けた。
3ルッツは回転不足で転倒。
滑りは悪くないし、スピードもすごく遅いわけでもないのに異様に低い点数。
スピンの回転数が足らなかったのかなぁ。で要素抜けと判断されたのか、ステップの要素を満たしていなかったのか…。うーん、わからない。
当時22歳。
トリノ五輪にも出場。2006年に引退して現在はコーチ。
アンジェロ・ドルフィーニ(イタリア・SP26位)
スピードがあって、音楽性がある選手。スピンも上手だし、盛り上げ方も上手い。
イーグルからの3T-3T、ソロジャンプは3ルッツの予定が2ルッツに。そして2A。
うーん、構成としては弱いかなぁ。3Aを入れるか、3F-3Tを入れていればフリーに進出出来ていたかな。
ただでさえ構成が弱いのにソロジャンプがダブルになってしまったので本人も、終わったあとに半ば諦めたような顔をしていました。
怪我でもしていたのですかね、本人的MAXの構成ではないのだろうなと見て感じ取れました。
お客さんは、技術点の異様な低さにブーイング。
そりゃそうですよね、見た目大きな失敗はしていないのだし。
新採点ならフリー進出をしていたのかもしれない。
当時23歳。このSP以降、試合には出ていないようです。