ヴァネッサ・ギュスメロリ(フランス・SP10位)

正直、4位〜12位の選手に関してはどんぐりの背比べ状態だったと思う。

順位が入れ替わってもなんら不思議のないメンバー。

あとは、細かいミスの有無や質の問題。

ギュスメロリは、長野五輪で出来なかったSPノーミス演技は出来たのだけど、完成度の点で今ひとつだったように思えた。


マリア・ブチルスカヤ(ロシア・SP5位)

うー。。。

まぁ、審判団は彼女をセベスチェンの上にするかどうかで迷ったのでしょうけど…。

ジャンプはルッツ・フリップの跳びわけをちゃんと出来てはいるが、いかんせん質が宜しくない。

スパイラルもアピール不足といった感じ。

スケーティングも、ギュスメロリと大して変わらんのでは、という。

まぁ、キャリアハイだったのは1997年〜2000年くらいでしたから、続けるのは大変だったはずですが…。

終わった後の表情を見ても、万全の出来とは言えないのは本人が一番よくわかっていたと思います。


イリーナ・スルツカヤ(ロシア・SP2位)

技術力で、アメリカ若手2人を蹴散らせました。

とにかく、圧がすごかった笑。

今改めて見ると、ルッツ・フリップのエッジが曖昧ですね。

今の採点法なら両方のジャンプに!がつくかも。


ユリア・ソルダトワ(ベラルーシ・SP22位)

数年、国際試合に出られなかった影響がモロに出ていますね。

ジュニア時代から次世代のエースと期待されて(1998年世界ジュニア金、1999年世界選手権銅)いましたが、コーチの移籍問題等に巻き込まれてしまったんでしたっけ。

同僚のブチルスカヤの忠告に耳を傾けていれば、スルツカヤと共にメダル候補になっていたかもしれない。

キスクラにはブチルスカヤのコーチが座っていますね。

手を差し伸べてくれる人がいてくれて良かった。


ミシェル・クワン(アメリカ・SP1位)

曲は長野五輪と同じラフマニノフ。

今見るとフリップが回転不足?で着氷。

フルッツはジュニア時代から指摘されていましたけど。

…が、よく見ると飛び上がりの瞬間にインに見せかけて超高速でアウトになっているかの錯覚に陥る私は疲れているのだろうか。

スパイラルはやっぱり天下一品ですね。これ見せられると審判は1位を付けたくなっちゃうかな笑。

演技が終わった後の父・ダニーさんの今ひとつ浮かない顔が、この後の展開を予期しているように見えてしまいました。