女子の場合は男子より出来レース具合が高いので、わざわざ書く必要もないが…。

優勝候補筆頭は浅田。
彼女の場合は、スケ連が優勝を用意してくれてる感もある。
その上で優勝は絶対だが、しかし内容が他選手の何倍も質を問われるだろう。
特にフリーは、クリーンな演技を期待したい。
私の記憶では2010年ワールド以降、クリーンなフリーというのは記憶にない。
スケ連の期待に応えるためにも、クリーンな演技が要求される。
それが、四大陸、ワールドの評価にも繋がるからだ。
GPSは、周りの選手の自爆に助けられた。
だが、今回は優勝が約束されている以上、世界中のジャッジに演技内容が特に厳しく見られる。
ここでまたGPFやNHK杯のような失態を演じると、もう今まで以上の評価は望めないだろう。

鈴木は、浅田を破ってこそ初めて価値が上がると考える。
その為にもSPフリー共にクリーンな演技が求められる。
全日本のジャッジは浅田に期待しつつ、鈴木の踏ん張りにもまた期待しているのではないか。
彼女の場合、繋ぎにやや難があるので、優勝したいのであれば絶対にクリーンな演技をしなければならない。

村上は、正直優勝がどうというよりも伸び悩み感が気になる。
SPフリー共に、構成には疑問符が衝く。
ワールド出場はほぼ約束されているので、まずは少しでも質の良いエレメンツを披露出来ることを期待する。

上位3名以外で注目は今井と宮原。

特に宮原は技術点で言えば上位3名を圧倒する内容。
今持っている力を発揮すれば、来年のソチ選考にも十分影響を及ぼす。
今回の内容如何で、ラジオノワにも対抗できる力があると知らしめれば、来年のジュニアワールドの評価にも大きく反響がありそう。

今井は、村上とは現状差はあるのは事実。
まずは、トゥジャンプを含め、5種類のジャンプをしっかり跳んでもらいたい。
四大陸に繋がるような演技を期待したい。
かつての鈴木が7年ぶりの四大陸出場からオリンピック出場に繋げたように、彼女にもまだまだチャンスはある。
ぶっちゃけ、村上より今井の方が潜在能力は高いと私は見ている。