日米・新旧・ジャズアルバム | 余白やの余談

日米・新旧・ジャズアルバム

マリア・シュナイダーのオーケストラはこの10年来の人気ビッグバンド。その近作(2年前の作品)『The  Thompson Fields』を聴いています。40ページほどの文章と写真、イラスト付きで3500円ほど at DU。おなじみ artistShare からのリリースです。新品1000円、ハコものになると1枚あたり100円未満も珍しくない今時ですから、これはかなり高価なディスク。しかし昔はこんなものだったよね、CDの値段。

 叙情的。しかし高度に計算され、コントロールされている音楽です。マリアゆかりの地、ミネソタのトンプソン農場の空気か。快のみ、不快な要素はない。緩やかに広がる、こういった音楽風景は、日本のミュージシャンの音楽からはあまり感じ取れないように思います。同時購入した辛島文雄と森山威男『E.J.Blues』、山口真文『AFTER THE RAIN』はいずれも好盤だけれど、違うのですね背景が。辛島・森山は7年前、山口は40年前の作品です。

 3枚のアルバムのそれぞれから、予想以上の、思いがけず異質の雰囲気が感じられて驚きました。一度に聴かないほうがよかった…。詳細はまた、あらためて。

 

Thompson Fields Thompson Fields
 
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