はるかなカナダ | 余白やの余談

はるかなカナダ

ケニー・ホイーラー(1930年、トロント生まれ)は何度か来日していて、グローブ・ユニティは聴きに行かなかったけれど、昭和の終わりごろジョルジュ・グルンツ・オーケストラのメンバーで来た時の九段会館でのコンサートはとてもよかった。とはいえ、トランペットのソロがどうのこうのという感想は(もちろん)なかったです。近頃消息を聞かないがシーラ・ジョーダン、どうしてるんだろう? 九段会館ホールも、どうなっているのだろう? 

 ところで、誰某のライヴを見た(聴いた)というのは、ライヴの現場で得られた芸術的感興がどうこうということとは別に、つまるところ同じ時代に生きているという事実の確認であり、そういう認識の補強であるのではないか、とか思うのです。アウラのプチ復活(?)かもしれない。そしてこれは音楽や演劇、舞踏のようなパフォーミング・アーツに限った話ではないかも。絵画や造形芸術も同様で、いい作品に触れるにつけ(生でも、メディアを介してでも)今日この頃は何かと感じるところが少なからず。カナダやアメリカ西海岸に漂着した造形作品(そういうことは大いにありうるでしょ?)を幾つか集めて展示する、という企画はどうか?