60.「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」歌野晶午 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

60冊目

「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」

歌野晶午

カッパノベルズ



舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)/光文社
¥940
Amazon.co.jp

ゲームとダンスが大好きで、勉強と父親は嫌い。


生意気盛りの中学二年生・舞田ひとみが、小学校時代の同級生・高梨愛美璃と再会したのは、愛美璃が友人たちと、募金詐欺を繰り返す胡散臭い女を尾行していた時だった。


数日後、女は死体で発見されて―。


驚きのひらめきと無限の想像力で、ひとみは難事件に挑む!


14歳の少女たちの日常と、彼女たちの周りで起こる不思議な事件をいきいきと描いた異色の本格ミステリ、シリーズ第二弾。



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前作「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」では、刑事である叔父のトシちゃんが抱えている事件に、小学生ならではの目から鱗の一言を呟いて事件の解決を導くという手法だったのだけど、今回は中学生となり、自ら動いていく物語。




形式としては連作短編で、


「白+赤=シロ」

「警備員は見た!」

「幽霊は先生」

「電卓男」

「誘拐ポリリズム」

「母」


の六編収録です。




普通に殺人事件がある話から、日常の謎的な話まで。ひとつひとつは独立しているものの、微妙に関わり合っていたりするのも味わい深いところです。




普通この手の連作短編というのは短編ひとつひとつがほぼ完全に独立していて、その気になればもう一冊くらい本にできそうな構成になってたりするのですが、次は「舞田ひとみ17歳」を書くことが決定しているからなのかどうなのか、一冊でがっちりまとめてあるのがよいですね。




特に、愛美璃の家族関係が関わってくる後半三編はお見事。




何とも言えない余韻を残すラストも素晴らしかったです。




続刊も楽しみですな。




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というわけでござりまして、久々レビューでござります。




いや、何かもうね。サボりすぎててごめんなさい。




こっちのブログもそうだけど、読書メーターも滞りまくりで。




仕事の忙しさにかまけてる部分もあるのですが、やっぱり低きに流れるえいちつーおーのごとき性質が災いして、いったんサボり出すと際限ないのがワタクシのどうしようもない短所でございますなぁ。




結局いまだに去年読んだ本のレビューとか書いてるていたらくだし。




うんんまあ、がんばりますよ。




ぼちぼち。ぼちぼち、ね・・・・




なんて思う、2013年折り返しまであと40日くらいとなってしまった初夏の今日でございました。