48.「中国なんて二度と行くかボケ!!……でもまた行きたいかも。」さくら剛 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

48冊目

「中国なんて二度と行くかボケ!!……でもまた行きたいかも。」

さくら剛

幻冬舎文庫



中国なんて二度と行くかボケ!! ・・・・・・でもまた行きたいかも。 (幻冬舎文庫)/幻冬舎
¥720
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自分を振った彼女を追いかけて中国へ向かった、軟弱で繊細な引きこもりのさくら剛。


ドアなしトイレで俳泄シーンを覗かれ、乗客が殺到するバスに必死に乗り込み、少林寺で槍に突かれても死なない方法を会得した。


こうして鍛えられた(?)著者は、辿り着いた氷点下の北京駅で彼女を待つ…。


果たして彼の目標は達成されるのか!?爆笑必至旅行記。



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以前に読んだこの本【前編】  【後編】 で、中国へ向かうため、喜望峰へ降り立つという謎の旅程を組んだ男・さくら剛は、遂に中国へと到着した。



しかし中国は広く、いくら隣の国とは言えども、その衛生観念は、日本でぬくぬくと暮らしている者にとっては衝撃的なものだった・・・




という話です。端的に言えば。




宿泊施設がしょぼい。バスがキツイ。飯屋も大変。それよりなにより、トイレ事情が常軌を逸している。




そんなこんなの仰天エピソードで1冊書ききったような印象ですね。




しかしね、それもまあ仕方ないと思うんですよ。




というのも、さくらさんには、彼の名を一気にメジャーにした「三国志男」という著作がありましてね。




中国を旅しながら三国志の史跡を巡りまくる旅行記なのですが、どうやらその時の旅と、この本の旅とは、同じものっぽいんですよ。




だから、観光関連のエピソードは「三国志男」のほうに行ってしまい、そのほかのエピソードばかりになってしまったのかもしれません。




とはいえ、少林寺に体験入門してみたり、ディズニーワールドに一人で突撃したりと色々オモシロエピソードはあったので飽きずに読めましたが。




その中でも面白かったのは、やはりトイレ事情。




朝のトイレで小用をしていたさくらさん。




すると、背後の大トイレのドアを開け、男性がひとり入って行った。




そして、その男性がまだ出てきていないのに、もう一人男性がやってきて、同じドアから大トイレに・・・




一体、この密室で何が行われているのか・・・




恐ろしくなったさくらさんはトイレから脱出し、しかしよからぬ妄想に苦しめられるのですが・・・




その顛末は、ぜひ読んで確認して頂きたい(笑)




というわけで、シモの話ばかりが印象に残りましたけど、面白かったです。




東南アジア編も買ったので、読むのを楽しみにしています。




またシモの話が多そうだなぁ(笑)