23.「空を飛ぶための三つの動機 THANATOS」汀こるもの | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

23冊目
「空を飛ぶための三つの動機 THANATOS」
汀こるもの
講談社ノベルズ


空を飛ぶための三つの動機 THANATOS (講談社ノベルス)/講談社
¥945
Amazon.co.jp






『死神』と呼ばれる少年・立花美樹が双子の弟・真樹や御守り役の刑事とともに紀伊山中で遭難した。

森を彷徨い、辿りついた先は10人の子供と4人の大人が暮らす謎の施設。

だがそこは安寧の地に非ず。

次々に周りで人が死ぬ『死神』体質少年の出現は、案の定、不可解な死の連鎖を呼び起こす。

デスゲームを操るのは誰?

閉ざされた館での推理と攻防!

そして凄絶な結末…




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タナトスシリーズ6作目です。



ある日、湊警視正が高槻のもとに連れてきたのは、高槻の部下――つまり、『9人目』となる新米女性刑事・佐伯倫だった。



とある理由で立花兄弟(特に美樹)に敵意を抱く倫は、着任当日から美樹と衝突。



『死神』の力を信じようとしない倫に対し、湊は高槻を交えて3人で会食をセッティングする。



頑なな倫に「2か月もすれば理解できる」「君の前にクローズドサークルが現れた時が楽しみだ」とやんわり説得する湊は唐突に、過去に「御守り役の刑事」が遭遇したクローズドサークルでの事件を話し始める。



ポイント制の推理ゲームとして高槻と倫を勝負させようとする湊は、不穏なヒントを出す。



この事件は通常の思考では切り抜けられない。幾度か『空を飛ぶ』必要があると・・・



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あらすじをコピペしたのに、何となく自分でももう一回書いてしまった・・・



しかし、久々に書いたけど時間かかるなぁ。



てなわけで、今回の表紙はトビウオです。



トビウオに限った話ではないですが、魚には空を飛ぶ種がいます。



それは何のためか、というのが今回のテーマ。



勇気か?挑戦か?蛮勇か?諦観か?それとも・・・



厭というほど『死神』を目の当たりにしていて、意識的ではないものの『空を飛ぶ』選択ができる高槻と、全くそうではない倫の対比が印象的でしたね。



そして、ますますキャラが立ってきていい感じの湊から目が離せません(笑)



7作目ももう出てるし、読まないとなぁ。過去作品の再読もしたいなぁ。



どっちもしばらく無理だなぁ。積読山盛りだもんなぁ(涙)