19冊目
「センゴク兄弟」
東郷隆
講談社文庫
- センゴク兄弟 (講談社文庫)/講談社
- ¥660
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嫡男新八郎久勝を追い出す形で、美濃仙石家の家督を継ぐことになった権兵衛秀久。
それは、信長率いる織田家と、龍興が君臨する斎藤家の勢力争いを受け、
田舎領主が生き残るためにとられた苦肉の策だった。
情愛の絆で結ばれた兄弟が辿る運命とは!?
人気連載コミック『センゴク』から生まれた、痛快戦国小説。
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というわけで、人気漫画「センゴク」および「センゴク 天正記」のスピンオフ小説です。
「センゴク」は、織田家の稲葉山城攻めから始まるわけですが、この物語はそれより前の話です。
織田家に寝返ろうとしていた西美濃三人衆が、その尖兵として寝返らせようとしていた仙石家。
だが、嫡男新八郎は斉藤家とのつながりが強すぎるので廃嫡し、
他家に養子に出ていた権兵衛が呼び戻されることに。
しかし、吹けば飛ぶような弱小田舎領主・仙石家は、織田・斉藤の板挟みに翻弄されっぱなし。
仙石家の運命や如何に・・・という話です。
とりあえず、新八郎兄さんが、超絶強くてカッコイイ!
しかも、ウィキペディアで検索してびっくり。なんと、実在の人物だったのですか!
仙石新八郎久勝か、へぇ、全然知らなかった・・・。己の無知を深く恥じ入るばかりです。
ストーリーとしては、あらすじにある通り正統派の「痛快戦国小説」です。
苦難は己の力と兄弟愛で乗り越える。そんな仙石兄弟が素敵でした。
最後には、信長様ですらその兄弟愛にほだされる、というちょっと予定調和すぎる展開も、
この物語ならばオッケーかな、という吸引力のある物語でした。
ただ、「センゴク」本編とはあんまりリンクしていないので、原作ファンはちょっと拍子抜けするかも。
でも一応「かわじい」も出てきますし、
(原作では「川じい」だけど小説では「河じい」だったりするのだけど)
なんとかリンクさせようとする努力は買いますけどね。
あ、あと龍興がカッコイイのも原作とのリンクと言えるかも。
なにはともあれ、原作を知らなくても、歴史小説好きなら結構楽しめる内容になっているとは思います。
コミカライズもちょっと読んでみたくなるなぁ。
最後に、最近ワタクシ、ようやくPCを導入いたしまして。
だから嬉しそうにアマゾンのアフェリエイトなんぞやってみました。
これであってるのかなぁ(あんまりまだ使いこなせていない・・・)