73.「僕らの時代 芸とロック―悩みながら前に進む―」斉藤和義×立川談春×千原ジュニア | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

73冊目
「僕らの時代 芸とロック―悩みながら前に進む―」
斉藤和義×立川談春×千原ジュニア
扶桑社



ロックミュジーシャン・斉藤和義、落語家・立川談春、お笑い芸人・千原ジュニア、異色の初組み合わせで語りあった「芸とロック」の根っこの話。

各界の最前線を走る3人が最近考えていること――話術の原点、眼のつけどころ、こなし方と心得……サラッと語る素のことばに、売れるひとのヒントと才覚が見え隠れする、待望の芸談義!



お母さんがキッチンでフフフンって鼻歌を歌っている――それが作曲じゃん(斉藤和義)

僕が「あれやりたい」「これやりたい」と思う原動力は嫉妬なんです(立川談春)

皆がこぞって行くところに行くのはいかがなものか……僕が15歳やったら逆打ちするやろうな(千原ジュニア)




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毎週日曜7時からフジテレビで放送されている「ボクらの時代」というトーク番組の書籍化です。



オンエアが去年の5月ぐらいだったと記憶しているのですが、この情報を知った時には「斉藤さんがフリートーク番組に出演とな!」と驚き、絶対見逃せないぞ、とワキワキしていたのですが、



朝7時。



正午前に出勤する私が起きているはずもなく、それでも虫的な何かの報せで目覚めたのは7時25分。



慌ててテレビをつけたものの、エンドロールしか見ることができませんでした。



その番組が書籍化しているとは、本屋でこの本を見つけるまで全く知りませんでした。



で、即購入。



3人のトークとはいえ、やはり斉藤さんメインで読んでしまいましたが、他の2人の話も含めとても興味深かったです。



特に、3人が3人とも、自分のやっている分野について劣等感というか、「引け目」みたいなのを感じているのが何か以外で新鮮でした。



あと、創作のモチベーションの話。



斉藤さんは、そののほほんとユルいイメージとは違って、「怒り」がモチベーションになることが多いらしく、



ああ、そういや「歩いて帰ろう」も怒りの感情で作ったらしいし、去年出たアルバム「45STONES」も怒りが前面に出た作品だったよな。



と、何か納得。



それと、当然の如く話題になった「せっちゃん」の由来(笑)



日曜朝のオンエアということで、これまた当然の如くまるごとカットされたらしいのですが、この本ではしっかり収録されていました。



談春さんの、「でも男はみんなせっちゃんですよね」という返しに笑いました。





と言うわけで、満足な1冊でした。



昨日初めて見たのですが、斉藤さんは新しい黒ラベルのCM(妻夫木聡のやってる「大人エレベーター」シリーズ)にも出演されてたし、5月にはドラマ主題歌と映画主題歌がダブルで入ったニューシングルも発売予定、と今年も大活躍の予感。



ファンとしては嬉しい限りです。



って、本の感想じゃなくて斉藤さんの感想になってるような…(-_-;)