君は1000% | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

先日、綾辻行人さんの新刊「奇面館の殺人」ってのが発売されたのです。


人気シリーズの、7年ぶりの最新作ということで、かなり注目されています。


で、この本はミステリー小説なのですよ。


つまり、感想ひとつ述べるのにも、ネタバレをしないように考慮する必要がある訳です。


なのに、綾辻さんのツイッターに、@を付けてネタバレ全開のツイートをする人が幾人かいるらしいのですよ。


現に、今日もそんな人がいて、綾辻さんに叱責されていたのです。


でね。
丁度今日から私は「奇面館の殺人」を読み始めたところなんですけどね。




ネタバレツイート見ちゃった…





いや、見るつもりは更々なかったんですよ。


ただ、ちょっとした不幸な事故というか、間の悪い偶然というか、不測の事態が起こったんです。


というのも、数日前にも綾辻さんが「そういうことはやめてください」と返信してる人が居たんですよ。


で、その人のアカウント名が、どう見ても人名だったんです。例えば「@odanobunaga」みたいな感じの。


だから「え?ひょっとして実名でそんな阿呆なことしたの?」とビックリして、その人のページに行ってみたんです。


そしたら、もうその人は退会してた訳で…


実名っぽいことと言い、退会してることと言い、まさかこの人、天然?


何も考えずにネタバレして、注意されたから驚いて退会したのか、もしかして。へええ、変なの。


そんなことを思ったんです。




で、ここからは今日の話。


前回同様、注意された人のアカウント名を見たら、実名とかではなさそうな名前だったんです。


じゃあいいや、ってな具合にページを閉じようとしたんですが、手が滑って誤クリックをして、その人のページに行ってしまったんです。


それでも私はどこかで、「ああ、でもまあいいや、どうせこの人も退会してんだろ」と軽く考えてたんでしょう。今にして思えば。


タイムマシンで過去に戻って、そんな軽い見積りをしていた自分を張り倒したい気分です。


その人は退会しておらず、その人のページが開き始めました。


その時にページを閉じれば何も問題がなかったんですが、その時に、その人の名前(アカウント名とは別に付けられる名前のことです)がチラッと見えたんです。


再確認するのも癪なのでしませんが、「小説批評 ○○」とか「小説論評 ○○」とか、そんな感じの名前だったんです。


そこでちょっと、考え事をしてしまったんですよね。


小説を論ずる目的でやってるのか?なのに、マナー違反も甚だしいネタバレツイートなんかをして、一体何がしたいんだろ、この人。と。


そんなことを考えているうちに、ついつい視線が動いてしまいます。


『フォロー0 フォロワー0』


は?フォローしてもされてもないの?何それ?小説を論じたりしてないの?


予想外の情報に戸惑って更に考え込んでいるうちに、視線も更に動き、問題のツイートに目を向けてしまったんです。


そして目に入る、どうやらネタバレに相当するであろう致命的な文言。


うわあ!と我に帰りページを閉じたのですが、もう後の祭りでした。


ツイート全文からだと2割か3割しか内容を把握してはいないのですが、問題の文言だけはしっかり脳に刻まれてしまいました。


何だよそのピンポイント目撃は…


そう悔いても、時既に遅しでした。


冷静になって考えると、この人は、このツイートをするためだけにアカウントを作ったんでしょう。


数日前の天然な人とは違い、100%、いや、1000%悪意のみで、ツイートをしたんでしょう。


そして、その悪意に気付かず不用意に近付いてしまった私。


畜生、悔やんでも悔やみ切れない…。




ああ!
誰か、記憶を消しておくれよ(泣)