2~3冊目
「秋季限定栗きんとん事件」(上下巻)
米澤穂信
「小市民」シリーズ第三弾で初の長編。小市民を目指す「互恵関係」にあった小鳩くんと小佐内さんは前作で訣別してから言葉すら交わすことなく暮らしている。
そんな中、校区内では連続放火事件の犯行が繰り返されていた。そして小鳩くんは疑いを持つ。「もしかしたら小佐内さんが絡んでいるのではないか」と。
上手い。そして淡い。アラサーには若干辛い。でも面白い。
しかし小佐内さん怖すぎる。この能力を私的じゃなく公的に使えるんなら、21世紀のマタハリになれんじゃないかな。