85.「英傑の日本史 源平争乱編」井沢元彦 | 町に出ず、書を読もう。

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85冊目
「英傑の日本史 源平争乱編」
井沢元彦



源平はあんまりくわしくないので読んでみました。



源氏側の頼朝・義経・範頼や平家側の清盛・重盛・宗盛はもちろんのこと、後白河上皇・藤原秀衡・北条政子まで、総勢29の人物が紹介されています。



井沢さんの著書なので、現在歴史学の定説となっていることとは異なる解釈をしている箇所もあるので、『これだけ読んで基本はオーケー』、という訳にはいきませんが、「玉葉」「吾妻鏡」といったものから「平家物語」まで、『この文献にはこのように書いてある』というように参考資料を書いてあるエピソードも多いので、さわりとしてある程度の知識を得るにはなかなか良い教材になるのでないかと思います。



何せ、まとめて紹介されてるのを含めば平家だけで16人もページを割いてますからね。こんな本はなかなかないと思います。



平広常…清盛らと同じ平家だが地方に根を下ろして地方武士の迫害を体験していたため、石橋山の合戦で敗れ房総に逃れた頼朝の元に駆けつけ、勢力回復の一助を担った。


平頼盛…平治の乱で敗れ斬首されそうになった頼朝に対し、助命の談判をした池の禅尼の息子。木曽義仲に破れ、福原に逃れた宗盛らに一度はついていくものの、途中で引き返し頼朝に保護を求め、権大納言として返り咲いた。



↑このあたり全然しらなかったし。



とりあえず、勉強になりました。