62.「カンナ 吉野の暗闘」高田崇史 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

62冊目
「カンナ 吉野の暗闘」
高田崇史



カンナシリーズ三作目。



失踪中の諒司が今度は吉野で目撃された。



甲斐・貴湖・竜之介の三人に忍者犬ほうろくを加えたいつものメンバーは一路吉野へと向かう。



到着早々遭難しかけてしまったが、通りかかった地元の男の尽力により事なきを得る。



偶然にも、その男は皆が宿泊予定の民宿の放蕩息子だった。



しかし男は殺人事件の容疑者にされていて…。




…………………………



今回の歴史的テーマは、役小角と山岳信仰(山伏)です。



様々な術を使うと恐れられ、朝廷から疎まれ、甲斐たち忍者の始祖とも言われる小角。



「鬼を厳しく使役」したというよくわからない罪に問われた理由はなんだったのか。



そして、ついでに(笑)現代の殺人事件の犯人は誰なのか…。



何かだんだん現代の殺人事件の扱いが薄くなってきてるような気がします。



しかも今作は登場人物もすくなめだし、殺人事件も展開がえらいこと早いし、諒司の手掛かりはほとんど得られなかったし、貴湖ちゃんはまた災難に見舞われたもののオハコの仮死状態にはならなかったし、どうも不完全燃焼な感じ。



よく考えたら吉野一泊二日しかいなかったし。



まだまだシリーズ全般では前フリ段階なのかな?



次回を楽しみにしています。