50冊目
「紅」
片山憲太郎
駆け出しの揉め事処理屋・紅真九郎は、師匠である世界トップクラスの揉め事処理屋・柔沢紅香から仕事を頼まれる。
その内容は護衛。紅香が連れてきたのは九鳳院紫という名の七歳の少女で、世界の富の数%を保有するとまで言われる九鳳院家の当主・九鳳院蓮丈の娘だという。
詳しい話は一切聞かされず、その上紅香も紫も何やら隠していることがありそうな気配だったが、他ならぬ師匠の頼みでもあり、真九郎は護衛の任を引き受ける。
真九郎の住まいであるボロアパートで同居することになった紫は、最初の頃こそ戸惑いを見せたが、持ち前の聡明さと適応力の高さで日々の暮らしにも慣れていき、真九郎も紫の素直な言動に心癒されていく。
護衛という任務ではあるものの、紫の周囲に不審な人影が現れることもなく、二人の生活は平穏なまま続いていく。
とは言えども、襲撃者の目星くらいがはつけておいた方がいいと思い、真九郎は幼なじみの情報屋・村上銀子に九鳳院家の調査を依頼していた。
数日後に受け取った膨大な調査報告の一点に、真九郎は目を奪われる。
九鳳院蓮丈の子は息子二人のみ。
ならば紫は何者なのか。
紅香や紫は、真九郎に何を隠しているのか。
そして平穏な日々は、呆気なく終わりを告げる…。
ジャンプSQという月刊漫画雑誌がありまして、その中にこの「紅」の漫画が掲載されています。
で、この本もそっちきっかけで気になりまして。
西尾維新の「戯言シリーズ」みたいな異能バトルが結構好きなので、手を出してしまいました。
で、今回読んだのですが、結構原作に忠実で…。
ストーリーがほぼ分かっていたので面白くはあったけど目新しさが無いと言うか…。
どうも元々ミステリ読みなもので、意外な展開にびっくりしたい願望があるのかなぁ。
じゃあ読むなよ、と言う話なんですが、いや、まぁ、まだ漫画化してない続きのストーリーもあるし、という言い訳を自分にしてみたり。
とりあえずもう一冊読んでみよう。