48冊目
「タイムスリップ戦国時代」
鯨統一郎
タイムスリップシリーズ第五作目。
ちなみにこれまでの四作は、
1・森鴎外が現代に来た。
2・主人公たちが幕末に行った。
3・主人公たちが古代インド(お釈迦さまのいた時代)に行った。
4・水戸黄門が現代に来た。
というもの。
そして今回は、戦国時代へと向かいます。
高校生・うららの元に再び、二十五世紀から森野パインと剣崎薔薇之介がやって来た。
ダテクニヒコという男が戦国時代にタイムスリップして歴史を変えはじめたので、歴史の修正を手伝って欲しいという。
過去の歴史が変わると、その歴史を起点として新たな歴史の流れ(支流)が起こり、歴史が変わりすぎてある一定の数値を越えると「本流」である正しい歴史の流れが消滅してしまう。
その企みを阻止するため、三人は戦国時代へと飛ぶ。
ダテの作戦は、歴史に名を残した人物を抹殺して歴史の流れを大きく変えること。
うららたちは、北条早雲・斉藤道三・毛利元就といった戦国武将の元に行き、ダテの陰謀と戦うことになる…。
面白いのは面白い。
基本的な流れは、歴史で勝った側に主人公たちがつき、負けた側に敵方がついてのバトルを繰り返します。
で敵方も歴史を知っているので阻止しようとし、その企みを防ぐために現代の技術を使うんです。
一度戦で使われた技術は瞬く間に日本中に普及し、歴史が変わってしまうと焦る主人公たち、しかし勝つためにはまた新たな技術を使わなければならず、事態はエスカレートするいっぽう。
ここが面白いところなんだというのはよく分かるんですが、ひとつ目のネタがハマらなかったせいなのか、それとも私の中の戦国好きの部分がそれを拒否するのか、どうも熱中できませんでした。
最終的にはインターネットまで普及してましたからねぇ…。
要するに許容範囲の問題だとは思うんですが。
個人的にはしっくり来なかったのですが、ハマる人は完全にハマると思います。
「戦国自衛隊」とか好きな人にはオススメかも。