24~25.「ひぐらしのなく頃に解 第二話 罪滅し編」竜騎士07 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

24~25冊目
「ひぐらしのなく頃に解 第二話 罪滅し編」(上下巻)
竜騎士07



ひぐらしモードにかなり浸かっている今日この頃。


それはともかく。



前に書いた綿流し編と目明し編は、例えて言うとひとつの像を表・裏から記述したような内容。



なので、(全部じゃないけれども)起こった事件は同じ。被害者も犯人も死ぬ時期も殺され方も(ほとんど)同じ。



今作・罪滅し編は鬼隠し編と対をなす物語ではあるのだけれども、全く違う物語。



似て非なる、という言葉があるけれどその逆で、違うけれど同じような物語。



それは例えていえば、同じ景色でも朝日と夕日で全く違った印象を受けるようなもの。



光の差す向きが変わるだけで様々な変化が起きる。その中で最も顕著なのは、影によってあるはずのものが見えなくなってしまうこと。



鬼隠し編では前原圭一の心に影が差し、惨劇が繰り広げられた。
そして、罪滅し編で影が覆い隠してしまったのは、竜宮レナの心。



家庭を守るため罪を犯し、不運な偶然からそれが部活メンバーに露見してしまったレナは、皆の前で全てを告白する。



皆に拒絶されることを覚悟で語った告白だったが、レナの窮状とこの顛末に至った経緯を鑑み、この日見た事に対し口を閉ざすことと、これからの隠滅工作への協力を申し出る部活メンバー。



再び平穏な日々を取り戻せたかに思えたが、罪の意識は徐々にレナの心を蝕んでいた…。





ひぐらしシリーズは一応各話完結ではあるけど、全体でひとつの物語と捉えるのが本来の形なので、不用意にあらすじを書くと他の話のネタバレになりかねないからむずかしいなぁ。



感想も同じく、語りにくい…。



鬼隠し編はほとんど圭一目線だったので分からなかったことが多いけど、今作はレナ目線と圭一はじめ部活メンバー目線の2つがあるので、鬼隠し編にも存在したであろう第二の目線が想像できて、色々と分からなかったことが分かるカタルシスがあった。



そしてあのラストシーンはすごいなぁ。とても予想外。まさかああなるとは思わなかった。



とか、こういう書き方だとあんまりネタバレにはなってないかな。