最近微妙に読書熱が上がっているせいで、読んではいるもののブログに載せてない本が多数。
文面考えるのもめんどくさ…もとい大変なので一遍にいくつもできんし。
まずいなぁ。(-_-;)
まぁ、ぼちぼちやるしかねえわな。
18~20冊目
「深海のYrr(イール)」(上中下巻)
フランク・シェッツィング
ノルウェー国営石油会社が海底資源の調査中、海底で蠢く何百万匹ものゴカイと遭遇する。
海洋生物学者ヨハンソンが調査した結果、それは強大な顎をもつ新種の生物だと判明した。
大群で海底の氷を掘り進むゴカイ。もし氷の層が崩壊するなら、大陸斜面はどうなるのか。
同じ頃カナダのバンクーバーでは、生物学者アナワクが回遊してくるクジラを待っていた。
例年ならば現れているこの時期にまだ現れていなかったからだ。
そしてようやく姿を見せたクジラは、アナワクの眼前でホエールウォッチング船に襲いかかり船は沈没。
同様の襲撃事件は北米大陸の西海岸で多数発生しはじめた。
さらにフランスではロブスターが宿主とされる謎の病原体が水道管を介して爆発的に感染し、人々はパニックに陥る。
世界各地の海岸には猛毒をもつクラゲが出現して多くの犠牲者を出し、通航量の多い水域では原因不明の海難事故が多発。混乱が広まった。
まるで人類を標的とするような海の猛威に人々はなすすべもない。
そして遂に大陸斜面が崩壊し…
長かった!とりあえず長かった!
ひとつの作品に2週間以上かかったのはひさしぶりだわ。
なんか一冊にまとまってるドイツの原書は1.1㎏あるのだとか。もう鈍器だよ。
感想としては、前半は地味。でもその地味パートの間に、海底に存在する、石油にかわる新資源・メタンハイドレートやクジラやオルカの生態など、後半へと繋がる事柄に対しての予備知識が次々出てきて、知らないうちに物語に引き込まれていく。
そして怒涛の後半。
ハリウッド映画化するのは知っていたけど、こんな地味なので大丈夫か?
と思っていたけど、すごいすごい。派手派手。
総制作費全米No.1も夢じゃない(そんなもん目指すもんではありません)。
ストーリーが目まぐるしく動く上、人間ドラマもたくさんあって飽きない。
ヨハンソンやアナワクをはじめ、キャラの立った魅力的な登場人物も沢山出てくるし。
とかいうものの、実は個人的には「絶賛」というほどのことはない。
ただ、「こりゃウケるわ」とは思った。
気になっている人は読んで損はないと思う。
ただ、一番核心の「原因」が○○○(ネタバレ防止)だというのは判断が分かれるとこではあるんやろうけど…。