おはようございます

 

口から健康をプロデュースする歯科衛生士

 

壱原裕子です

 

 

 

 

日本の成人8割以上は歯周病だと言われている「歯周病」について書いています。

 


歯周病関連の記事

 
 

 

 

今回もそこらの歯科衛生士、歯科医師よりも知識をつけてもらうシリーズです。

 

 

 

 

前回の記事で生体防御細胞たちがチームで仕事をすると生成される

 

「炎症性サイトカイン」についてお話ししました。

チームで仕事しすぎてインカム使いすぎな「生体防御細胞」

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はこの細胞たちが働くと、身体ではどんな反応が起こるのか?という事についてご説明していきます。

 

 

 

歯ぐきの中に細菌が侵入してきました。

 

すると「生体防御細胞」たちが活発に仕事をチームで行います。

 

その結果…。

 

 

歯周ポケット内で細菌がどんどん増殖

→多量の代謝物

口臭

 

 

 

多量の細菌の外毒素と歯肉線維芽細胞から出るコラーゲナーゼ

 

 

→歯ぐきの上皮が傷つく

→歯ぐきが弱る

歯ぐきから出血

 

(ここで出血が起こるとレッドコンプレックスのエサになってしまうので、ますます進んでしまうのです)

 

歯周病の原因菌に感染しても発症するのが40歳以降な訳

 

 

 

 

 

細菌をやっつけるために、好中球とマクロファージをたくさん供給しないといけない

→血管が拡張

→組織に血液が多量に送り込まれる

歯肉の発赤、腫脹

 

 

 

 

炎症性サイトカインにより活性化されすぎたり、仕事が終わった好中球

→自爆

 

 

 

 

炎症性サイトカインにより破骨細胞活性化(骨を溶かしていく細胞)

→歯槽骨吸収(歯が埋まっている周りの骨がなくなっていく)

歯の動揺

 

 

 

 

歯の周りの骨がなくなり、支えがなくなる

→歯の動揺

→細菌感染(細菌が歯ぐきの中に入ってきた)+機械的破壊(歯がぐらぐらする)

→歯ぐきと骨の急速な破壊が進む

→歯周病がもっと悪化する

 

 

 

 

一般的に言う「歯周病」の症状です。

 

でも、歯周病の症状の裏では身体がたくさん頑張っているんです。

 

その結果が症状として現れるとこのようになってしまいます。

 

 

 

だから、身体が頑張ってくれている証だと思ってください。

 

それを助けるのが毎日の歯磨きで「歯周病菌が悪さしない環境」を整える

 

プラス

 

歯科医院での定期的なチェックとプロによるクリーニングです。

 

 

でも、クリーニングしてもらうだけじゃダメなんだなぁ(笑)

 

 

 

次回は「定期健診でクリーニングよりも大事なこと」についてお伝えしていきたいと思います。

 

 

 

 

今回で歯周病の発症する過程、身体の反応については終わりです。

 

ここまで知ってる患者さんが来たらちょっと嫌かも(笑)

 

全身に与えている影響についても今後書いていきます。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます☆

 

 

 

自分の身体は自分で守る。

自分の歯も自分で守る。

 

 

正しい知識はあなたの歯と健康を守ります。

 

信頼できる歯科医院に定期的に通いましょう。

 

 

 

ninelotus 歯と歯科医院の相談室

 

壱原裕子