『皇道政治は、皇道経済の確立より始まる』と述べる王仁三郎です。政治の目的とは何でしょうか。皇道経済我観の中の「皇道政治」には次のように書かれています。

 

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◆皇道政治◆
 皇道政治とは、天津日継天皇の御親政であって、祭政一致・一大家族制の実現実行である。これによれば、日本人のみならず、東洋人も、西洋人も、ブルジョアも、プロレタリアも、総ての人が歓喜し、満足するのである。この皇道政治は、皇道経済の確立より始まる。総て宗教を信ずるのも、仁義を守るのも、道徳を守るのも、根本は経済である。経済が行き詰っていると、義理を欠いたり、或いは人に怨まれる事も、已むを得ず出て来るのである。

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 一行目に“祭政一致”という言葉があります。この言葉は、王仁三郎古事記経済学を旅するに当たり、とても大切な言葉です。実はこの「皇道経済我観」の論文が昭和神聖会の発会時に発表された時、もう一つの論文との組みでした。「神政復古の本義」と言います。この名は後に「祭政一致の大道」と改題されました。

 

 ・・・祭政一致とは、天国と地上の真釣り合わせ。天国を地上に降ろすこと。政治の目的とはそれ意外には何も無い・・・。王仁三郎の言葉です。