出口王仁三郎は、古事記を言霊学のカギで読み解き、著作や論文を残しました。その内容には驚嘆させられるものがあります。

 

昭和九年に『天下に発表した』という論文があります。〈皇道経済我観〉という論文です。

 

今日はこの中の「皇道経済」という項目をご紹介させて頂きます。☘

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

♦皇道経済♦

 

 今日の経済学者や為政者は、総(すべ)て外国の精神で頭が一杯になっている

から、今の金銀為本のやり方より外に方法がないと思っているが、西洋もその

経済方法を試みて行き詰った。その行き詰ったやつを又日本がやっている。これではどうしても行き詰るにきまっている。然(しか)らば、何がこの金銀為本の政策に代るべきか。即ち皇道為本・御稜威為本・土地為本の政策である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この中の「金銀為本」の文字は、驚くことに古事記・仲哀天皇の段にある文字

であり、しかも「其国を帰賜ふ」(その国を元に帰す)とあります。

 

「金銀為本」とは、いわばお金を元に社会経済を回す、ということかと思いま

す。それは外国から来たものだから「元に帰す」と、古事記にあります。

 

これから少しづつ、皇道為本・御稜威為本・土地為本の政策について書かせて

頂きます。♬