プレアデス訪問記 その5



"私達に付き合ってくれたご褒美に、夢を叶えてあげます  一つだけ言って下さい"


"えぇと迷います。金持ち、学者、世界旅行 、左手が欲しい、美人で優しい妻 生涯生活に困らない、本を沢山読む 欲しい物は何でも手に入れる 政治家になりたい 人を助けられるようになりたい、人に夢と希望を与える人になりたい。一つだけだと困るなぁ"


(ちなみに本の途中で出た話によると、剛史さんは、左手がないそうで、プレアデスの医療だと、もう一度手が生えるが、かなり時間が かかると説明されてます)


"地球人の強欲さは知っていますが、笑 

身近なものを一つだけ言っておいた方がいいですよ"


"じゃ都会で生活してみたい。東京で生活する"


"希望が叶うように 私達が努力をします"


(ちなみに日本大学 法学部を卒業されてるので、大学生生活を東京で送ってると思われます。)




司令室に、また 美人が入って来た。


"この母船の船長クレオパです"

と、アーサが言った。


"初めまして 剛史 どうぞよろしく、剛史の事は、前から だいだい知っています"


"初めまして どこへ行ってもそう言われます。地球では名前を知られてない僕なのに、プレアデスでは人気があるようだな、どうなっちゃってるんだろう、わけがわからない"




アーサとシーサ船長とは、ここでお別れだった。


"さようなら お世話になりました。どうもありがとうございました。"と言いながら、つい涙ぐんだ。


"また会えるでしょう、剛史の気持ち次第でね、

だから悲しむ事はないのですよ"   と、アーサが言った。



みんなが先に、自走機に乗り込んだので 後に続いた。母船の下まで行くと、母船から傾斜通路が出てきて 自走機のまま 母船に乗り込んだ。


船内のパブリックホールで、休憩をとった。

辺りには、明らかに地球人と思われる顔ぶれがあった。アジア系、アフリカ系、ヨーロッパ系、

ロシア系、アメリカ系、ラテン系、、日本人もいた。来る時も思ったが、確かに日本人がいる。


クレオパが、飲み物を持って戻って来た。

"その通りですよ"


"え?何の事ですか?"


"地球人は、剛史だけではないです。

それに、地球と同じ種 は、他の星にもいます。

モンゴロイドもです。

確か 今回、M M氏も乗っています"


"心を読んでいたんですね 敵わないなぁ"




その後 展望室へ行き、クレオパが運転席、エンバーが左の助手席、僕が右の助手席に座り、

クレオパが 頭脳で 母船に指示を出すと、揺れながら、上昇を始めた。

空港の展望室から 手を振るアーサとシーサ船長が見えた。

手を振っていたら、涙が込み上げた。


"なぜ泣くのです。剛史の旅は、ここから始まるんですよ、笑顔で 笑って帰って下さい"

と、展望室のアーサの声だった。


笑顔を作り "さようならアーサ"と呼びかけた。


母船はスピードを上げ、自動操縦に切り替えた。


クレオパが、言った。


"この船も4000人乗船しています。生命体のように働いて、重力で歪んだ空間や、磁気嵐 ガス嵐 彗星などを回避しながら、光より速い速度で、目的地に向かってくれます。


(速度の説明が入る)


今回は、実は、他の生命体の星も見学してもらう予定でいたんですが、時間がなくなりました"


私達は、自走機に乗り、館内を見て周った。

設備は、葉巻型と同じだったが、農場、公園、山岳は、あたかも自然そのままだった。



司令室に戻ると、画面にはワープジャンプしてる様子が見てとれた。

飛んだ時、何か かいくぐるような体感がした。


"少しだけ、SRX星を 覗いて行きましょう"

星に近づくと、

お椀をふせたような建物が並び、人間が出入りしていた。服は半袖 膝までのタイツ 肌は鱗、

2人で、お互い舌を出し舐めている。


"あれは、親しい人達の挨拶です" と、クレオパが言った。


彼らの成長は早く、1年で親離れ、3年間教育を受けたら、社会に出て一人前 4歳で大人です。

電気をうまく使い 公害を出さず 丸い飛んでいるのが、乗り物です。

それに、一夫一妻制ではなく、子供は4年で社会人になるので、そこで別れ、また別の相手を見つけます。なので夫婦の愛憎劇がなく、サバサバしています。



再び母船はジャンプ体制に入り、進んで行った。


"核戦争で滅亡したSX星を見ておきましょうか"


星に近づくと、

都市の残骸が少し見えたが、砂漠で、生物はなくガスで覆われている。不気味な静寂と悲しさ


"この星は、戦争を起こした種族だけでなく、全生命体が滅亡しました。


放射能で誰も近づけず、戻るには何億年もかかるでしょう。

それまでに星の終焉を迎える可能性もあります。

知的生命体は、神の存在に近づく進化をしなければ、このような結果になるわけです。

知識よりも心のあり方 なんです、もう何度も聞いたでしょうが"


また母船は、ワープジャンプに切り替えられた。


突然 画面が 地球に切り替わった。

農婦が野菜の手入れをしていた。終えると近くの小川で、裸体になり行水をしている。母だった。

近くの木の上から、それを覗いてる男がいた。


"母ちゃん服を着てくれ!覗いてる奴がいる"


叫んだが、届くわけもなく、

その覗いてる男は、知り合いのノロさんだった。

彼はバランスを崩し、木から落ち頭を打った。

画面は、そこで消えた。


"これは、未来の映像です。いつか起きます"


"こんなものが見れるなんて 神の科学ですね"


"まさにその通り、神を敬い 日夜努力した結果、辿り着いたのです。こうなるには 地球人類全体が、平和を探究する必要があります"


母船は、また、別の星で止まった。

星に近づくと

植物は、大ぶりで色鮮やか 昆虫も大きい。

見慣れない動物もいた。翼を持つ馬が飛んでいた

その馬から 叡智を感じた。


"そうです。あの馬には叡智があります"


山の斜面に移ると、そこに植物の幹の先に人間の顔が乗っている奇妙な植物があった。突然、彼らは、一斉に歌い出した。


"歓迎されてます。他の星にはいない生命体で、彼らはテレパシーで話し、神が戯れたのか、他にも珍しい融合の動物達がいます。

彼らに話しかけてみて下さい"


"えぇ?彼らと、、こんにちは 地球の剛史です。歓迎の合唱を ありがとうございます"


心で 強く思ってみた。


"私達は歌うのが大好きです。歌が仕事です"

と、聞こえた。


"あなた方は、幸せですか?"


動けないで という意味も含まれるので 無礼かと思ったが、


"私達は、不自由を感じていません。歌があれば、歌う事が何よりも喜びなのです。昔 私達を作ったのは、他の星から来た神に近い人間でした"

と言い、身体の構造を説明してくれた。


そして何故か 別れ際 "モーアイ" と叫んだ。

彼らの言葉なんだろうか。


"もう道草せずに 地球に向かいますよ"


クレオパがそう言うと、母船は、何度もワープジャンプを繰り返した。


つづく



なんか2006年に書き始めたものなのに、銀河鉄道999のような感じ 笑

しかも、999より優しい。


プレアデスに行きたいし、行ったらもう帰りたくないって言いそう。それに、私達 多分、いたんですよね。

だから、お金の事が苦手だし、競争が嫌いだし、植物が好きで、動物が好き。

FBフレンドは、そんな方々が、多いです。


そして、真実に気づいてしまうのも、誰かがテレパシーで、教えてくれているのかもしれない。笑


画像は、ネットで拾いました。


ありがとうございました。













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