あわのうたとは?その意味と歌詞


目次
あわのうたとは?
ホツマツタヱとは?
イザナギとイザナミの国造りも支えたホツマツタヱの聖なる歌
あわのうたの歌詞についての解説
神代文字ヲシテで書かれた四十八音(五十音)の始祖
あわのうたの四十八音の意味
あわのうたの効果とは?身体と心の健康を整える驚きの祝詞
あわのうたを聴いて得られるご利益と効果
まとめ
あわのうたとは?

あわのうた(あわの歌)とは、古事記・日本書紀の原点とも言われるホツマツタヱに記述されている神代の歌です。

あわのうたは声に出して読んだり、歌を聴くことで、心や身体を健康にしたり、良い影響があると言われています。

ホツマツタヱとは?
ホツマツタヱ
ホツマツタヱという古文書は、景行56年(第12代天皇『景行天皇』の在位中)に三輪臣大直根子命(みわのとみおおたたねこのみこと)によって編纂、献上されたものとされています。

ホツマツタヱの舞台とされる時代は、縄文後期中葉から弥生、古墳前期くらいで、古事記や日本書紀には記載されていない神様達の文化や歴史、エピソードが多く記述されており、ヲシテ(またはオシテ)と言われる神代文字(左画像)で書かれています。

イザナギとイザナミの国造りも支えたホツマツタヱの聖なる歌
あわのうたは伊弉諾(イザナギ)と伊弉冉(イザナミ)の国造りにも重要な役目を果たしています。

国産みを命じられた伊弉諾(イザナギ)、伊弉冉(イザナミ)が天下った後に、古事記・日本書紀では天御柱(アメノミハシラ)とされた、八尋の殿に立つ柱を巡って、子を授かりました。

一人目は昼子姫という女の子を授かり、二人目は月を待たずに胞衣が破れて流産し、ヒヨルコを産みました。

しかし世嗣(世継ぎ)になる男の子には恵まれずに苦心しましたが、あわのうたを歌い、正しい手順で柱を巡り、ようやく世嗣である天照大神を授かったのでした。

あわのうたの歌詞についての解説
それではここで、あわのうたが書かれた神代文字ヲシテと四十八音(五十音)の始まりについて、見ていきます。

アワノウタ歌詞


 ア カ ハ ナ マ

 イ キ ヒ ニ ミ ウ ク

 フ ヌ ム エ ケ

 ヘ ネ メ ヲ コ ホ ノ

 モ ト ロ ソ ヨ

 ヲ テ レ セ ヱ ツ ル

 ス ユ ン チ リ

 シ ヰ タ ラ サ ヤ ワ

これだけ見るとただの五十音(この歌は四十八音)が羅列してあるようにしか見えませんが、逆に言えばアイウエオの五十音こそが古代から連綿と紡がれてきた日本語であるとも言えます。

神代文字ヲシテで書かれた四十八音(五十音)の始祖
五七調のあわのうたを5文字ごとに区切って改行すると、私達のよく目にする五十音(歌詞は四十八音)が現れてきます。

 ア カ ハ ナ マ ↓

 イ キ ヒ ニ ミ

 ウ ク フ ヌ ム

 エ ケ ヘ ネ メ

 オ コ ホ ノ モ


 ト ロ ソ ヨ ヲ

 テ レ セ ヱ

 ツ ル ス ユ ン

 チ リ シ ヰ

 タ ラ サ ヤ ワ ↑

これが現在の五十音の元になったと言われており、このことから縄文時代には、これらはヲシテで記述されて存在していたことになります。

また、ア~マ、タ~ワ、は互いに内側に向かって流れているところから、あわの歌の文字の配置は、宇宙のエネルギーが循環する構造を示してるともいわれています。

あわのうたの四十八音の意味
また、あわのうたの四十八音に意味を当てはめると以下のようになると言われています。

アワノウタ歌詞


 ア(天) カ(幽) ハ(初) ナ(柔) マ(真)    イ(命) キ(兆) ヒ(霊) ニ(和) ミ(実) ウ(生) ク(潜)

 フ(含) ヌ(温) ム(蒸) エ(胞) ケ(気)    ヘ(経) ネ(懇) メ(芽) オ(緒) コ(凝) ホ(穂) ノ(朗)

 モ(萌) ト(結) ロ(纏) ソ(反) ヨ(夜)    ヲ(尾) テ(挙) レ(離) セ(迫) ヱ(枝) ツ(約) ル(締)

 ス(進) ユ(行) ン(渦) チ(縮) リ(張)    シ(茂) ヰ(射) タ(溜) ラ(原) サ(咲) ヤ(鳥) ワ(地)

この四十八の音は日本語として言葉を交わす基本の音であり、あわのうたは口に出し唱和する事を前提とした口伝に近いものなので、意味は分からずとも読み上げたり、歌を聴いたりするだけで効果があります。

あわのうたの効果とは?身体と心の健康を整える驚きの祝詞
それではここで、あわのうたの効果についてご紹介します。

あわのうたを聴いて得られるご利益と効果
あわのうたを訳すと、下記のような意味になります。

“あわのうたは葛垣琴(日本の琴の原形と言われる)を弾き鳴らしながら歌うと、良い影響がある。

(子供はあわの歌の歌詞を通して)自然と言葉を覚える(佇まいもしっかりして躾も良くなる)。

 二十四音で心や身体に沁みわたり、四十八音歌い上げれば、身体中の循環が良くなって病気もせず長生きが出来る。

 住江(スミヱ)の翁(おじいさん)はそれを良く知っていた”

これらから見る、あわのうたのご利益と効果をまとめました。

あわのうたの現代語訳から見るご利益と効果

歌詞を通して自然と言葉を覚えられる
佇まいもしっかりとして、躾も良くなる
身体中の循環が良くなり、病気もせず、長生きできる
また、あわのうたには以下のような効果もあると言われています。

あわのうたを聴いて得られるご利益と効果

人をあるべき姿に導く力がある
人間の成長を促し、歪みを正す
気持ちの塞がり(ウツ状態や精神的に不安定な状態)を晴れやかにする
怒りや悲しみを和らげる
身体の不調や疲れた細胞をリフレッシュする
自分の中に眠る本来の力を活性化させるため、回復力を上げる
なお、これらの効果には個人差があるようです。

まとめ
あわのうたは、現代でも多くの人が愛して歌い継いでいます。

あわのうたが文字情報として視覚や聴覚から脳に入力され、ニューロンとシナプスを駆け巡って言葉や歌として声に出されます。

その際、私達の身体に刻まれた天孫としての魂に刻まれた記憶が刺激され、私達の心や身体のをあるべき姿、より良い姿へと導きます。