私たち人間と一緒に住むことで動物界が達成しようとしていることは、「感じる」能力を伸ばすことにあります。それは創造された世界に生きるすべての存在がそうであるように、動物たちも、もっと「広大」に「無限」になろうとしています。それは大きな動物になるのではなく、あくまでも「広大」な意識です。
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   そのために、これまでとは違った体験をしたいと思っています。そこで動物たちが感じたいと思っている体験の一つは、自分が選んだ人間とのあいだで得る『共感』であり、『共感的な理解』です。ペットや家畜となる動物たちの「相手を感じる」体験は、野生動物のそれとは違います。野生動物たちは、また違った選択をしているのです!

 


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   多くの人が動物たちをペットとして一緒に生活していますが、私たちはペットの動物たちから自分が何を得ているかをまったく解っていません。たとえば、ペットを「訓練」している時、自分もまた訓練されているのです。

動物は常に人間を訓練しています。人間の意識と動物の意識は、無関係に動いているわけではありません。そこではお互いに学び合っており、時には動物たちの方が良き生徒であり、優秀な先生です。