フランスのルルドでは18世紀半ばに、14歳だった少女ベルディネッタが川沿いの洞窟で一人の貴婦人と出会った。


洞窟の岩の下に行くように貴婦人に示されたら泥水が湧いていた。後に清水になるのだが、その水を飲むように言われたのがきっかけで、数多くの難病が治ったとされるルルドの泉の始まりだった。



ベルディネッタは修道女となり35歳で亡くなったが、20世紀に入り墓の移籍工事の際に誤って彼女の棺の蓋が開いてしまいました。

驚いた事に服はボロボロであったが、ベルディネッタの遺体はまだ亡くなったばかりの美しさを保っていた。


ふとしたきっかけで、大学の同僚の教授からその写真を貰った保江邦夫博士は、大学長にそれを見せて『本当ですか?これは。』とびっくりして尋ねた。

「本当ですよ、私はフランスの修道院で見ました。バラの香がしました。」
答えた。


ノートルダム清心学園の学長をされていた故渡辺和子さんは多くの卒業生に生き方を通した名言を残されていたが、保江邦夫博士とは母と息子みたいな関係だった。

置かれた場所で咲きなさい

との名言を残されたが、講演会の時の保江邦夫博士とは全く違った印象の、
美しい文章が書き綴られていたので、
やはりこのお母さんとも思われた渡辺和子さんからの愛情と教えへの感謝が滲み出た著作だと思い、一気に読み終えて、暖かい気持ちになりました。

ちなみに私はクリスチャンでもないし、成る気もありませんが、とても感動しました。