(61)「『自然の大道』に順応すべく文化や知恵を用いることが大切」
アナウンサー:今朝は、真理教室の大塚先生にお話を伺ってまいりたいと思います。大塚先生、今朝は、私たちがこの世の中で生活をしていく上で持っておきたい心の持ち方というんですか、そういうものはどんなものか、これについてお話を伺ってまいりたいんですが。
総裁:最近は、「物質科学文化」が進んで、大変驚異的発展をしておるから、みな現在の人は世の中がよほど進んだように思うておられる。
けれど、かえってそれが物質面に偏(かたよ)って、そうして、「自然の大道(たいどう)」から離れてしまっておるところに大きな矛盾を生じて、逆に全人類の文化や知恵が、原水爆やあらゆる科学的方面で誤り用いられて、そうして、非常な危険状態に陥っておるのである。
現に、この交通地獄にしても、人の気持ちが「倫理・道徳」から離れてしまい、そして、刹那的(せつなてき)の現象にとらわれている非常な危険状態にある。
いかに人為的文化(じんいてきぶんか)や知恵を用いても、それは自然の法則・大道に順応すべく用いる範囲内において正しい効果が得られるが、その大道を見失なって、そして人為的所作(じんいてきしょさ)に走りすぎると、そうすると、進んだように見えても、かえって逆効果を生じるのであります。
医学にしても、教育にしても、どの方面にしても、みな根本は、「自然の大道」を踏みはずさないで、それに順応すべく指導、導いていくときに、はじめてその文化が正しい効果を発揮してくる。
アナウンサー:大塚寛一先生、今日も貴重なお話、誠にありがとうございました‼️