皆さんこんにちわ!ロニサランガヤでございます。本ブログでは1936年に上梓され80年間、誰の目にも触れることなく眠っていた人類大救世主大塚寛一先生の秘蔵図書「暗夜の光明」を中心に発信しており、特定の団体にコピーライトのあるものは発信・公開を控えております。大塚寛一先生は、実は昭和38年(1963年)当時、半年間だけ、ラジオ番組にご登場され「今日も楽しく、大塚寛一先生真理教室」なる題目にて日本人に貴重なお話をされておられました。これは、その時の貴重な録音テープお越しでございます。一部、口頭表現にて、わかりにくい処は表記を変更しておりますが、すでに対外的に一般公開されたものということで、ロニのブログ読者の皆様にも公開させていただきます。「心の眼」で拝読願います。尚、本シリーズは全部で76回となります。(ちなみに「暗夜の光明」は、全48ページを23回に分けて皆様に発信しております。)
神軍リクルーター ロニサランガヤ
ラジオ放送『今日も楽しく』<大塚寛一真理先生教室> (昭和38年6月~11月30日)


(44)「今の人間が悪化している原因」

アナウンサー:先生、今朝は「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、最近の世の中を見てみますと、必ずしもそうとは言えないようなんですが、これについてお伺いしたいんですが。



総裁: それはですな、明治中期ごろぐらいまでは、衣食がだいたい中心になっていた。だから、徳川幕府なんかは、食べ物を中心にして、金よりも持っていたのであります。


金にすると、金の価値が多くなったり少なくなったりする。徳川家康というのはなかなかよく考えておれれたから、人間はまず食べることを先にして、祿高と言って、米荷を武士の権威を決めておられた。


だからその当時は、衣食が足ればだいたい人間の生きる上の安定が得られた。ところが今は、社会組織が変わってしまっている。その徳川時代には「人物」が中心になって、人物に対する祿高を米を計っておって、今はなんですよ、社会が人物中心でなくて「経済」が中心になり「物」中心になって、そうして「人」は従(じゅう)になってしまっております。


それで、いかに食べ物や着るもの、衣食が足っておっても、価値の標準が「物」になっているから、それで人間の軌道を外(はず)れてしまっている。


だから、大きな今の社会の矛盾はそこにあります。人間の社会は、人間を中心にした社会組織になっていかなかったら、いかに倫理道徳を説いてみても、成り立たないんです。


大きな間違いは、人を中心にせずして物を中心にしていることです。そこに人間が悪化している。だから、却(かえ)って未開なところの方の人間が純朴ですよ。質素な生活をしておる。田舎に行くほど、支那でも蒙古でも、田舎に行くほど純朴で、都会の栄耀栄華(えいようえいが)して満ち足り余っているところの者ほど悪化しているのは、重点を間違えているからです。そこに人間の素質が悪化した原因があるのです。


アナウンサー:大塚寛一先生、今日も貴重なお話、誠にありがとうございました‼️