(41)大塚寛一先生>弘法大師>道元禅師
『真理』を体得すると物が動き現象が現れる!
アナウンサー:今朝は、前もお聞きしたんですが、「奇蹟」について非常に詳しく具体的な例なども挙げていただきながら、お話をお伺いしたいんですが。
総裁:この世界の宗教の中に真言宗というのがあります。あれをみな「真言秘密の法」ということをよく言っておられる。
しかし「真実の言葉」というのは、物が動くのです。それをみな秘密と言って隠しておるように思っている。
けれどもそうではありません。本当に真理の究極に到達したのなら、隠さずして「常識を離れた超越した現象」が現れてくるのです。
だから「真理」は決して隠すものではないのです。常に世の中にさらけ出しにする。ただ、惜しいことに人間の「肉眼」には映らないのです。
しかし肉眼の奥に眠った「心眼」を拓くとそれがみな映ってくる。そしてそれを見ただけが学問であり、それを身をもって「体得」してきたときには、それが動いて「現象」を現すのです。
だから真言秘密の法というのがあるが、事実は、真実のことは目や耳から入っただけは、観察しただけに過ぎないのです。
ちょうど、ごちそうが前にあるのを見てそれを知っただけです。それを身をもって口に入れ、体得してそして胃袋の中で消化して、そして力となって出るときには、「現象」が伴なってくる。
だから、一番究極のところは、天地自然の中に現象となって充満しておる。ただ惜しいことに、貴方方の肉眼でとらえることができない。「心眼」が開いて、そして初めてそれがとらえられるようになります。
だから、お大師さん(弘法大師・空海)はそこの境地まである程度まで入っておられたのであります。
然しながら道元禅師は、目や耳から見ておられたが、体得は、されてていなかったのです。そこに非常な開きがあったのです。
アナウンサー:大塚寛一先生、今日も貴重なお話、誠にありがとうございました‼️