皆さんこんにちわ!今から58年前に、人類大救世主大塚寛一先生とご配偶者国恵先生が雑誌:東京評論社と対談された貴重なお話の後半部分でございます。尚、ロニは、団体への勧誘はしておりませんので、団体名はmaskingさせていただきます❗

★在来宗教との相違点(東京評論社質問者:日本神道と他宗教との違い、宗教界の中での日本神道の位置づけは?)

大塚寛一先生:お釈迦様でもキリストでも病気や災難にあう。お釈迦様も最後は胃病で亡くなっておるけれども、ああいう人が病気をするのは一般の人の為に抵抗力以上の過労が病となって現われてくる。一般の人は自己の為に抵抗力以上の無理が病となって現われる。どんな人でも自分の抵抗力以上の無理をすれば必ず生理的故障を起こして、それが病となって現われてくる。ところが普通一般の人は、過労やなにかで病をしておる上へもっていって、死にやすまいか、悪うなりはすまいかといって、肉体的の上にもう一つ精神的な二重の病をして、取り越し苦労をし、治る病まで悪うしておる。ちょうど十貫目負うて山を越せるものが、精神的な荷を十五貫も負わされて、そうして越せるものも越せないで倒れていく人が多い。従来の宗教だとそういう精神的な病はとれる。ところが本質の病そのものを取り除くということは、過去の宗教では不可能です。真の日本神道では、その本質の病がとれるところに一般の宗教との違いがあるのです。

国恵様:ただ今、司会の方から日本神道と在来宗教との相違点を、という御質問がございましたので、私からも説明させて頂きます。先ずこちらでは常々言う事ですが『時空を超越して三世を救う』と申しまして大塚寛一先生の御霊力により、何時、何処にいても、従って指一本触れることなく、現世の一切の苦悩は勿論のこと、生まれ出る嬰児は安産そして健全、亡くなる時は定命を完うして大安楽往生、更に帰依前すでに亡くなっている霊も、来世にいて大往生させて頂けるという事です。

他にいろいろな相違点たとえば、家畜鳥類や米麦その他作物、草木類もすくすくと良くなること等が信者によって体験されておりますが、何と申しましても前述の『三世に亙ってお救い頂ける』という事が、他宗との重大な相違点でございます。この〝三世に亙って救われる〟という事は、広言の様にお聞きになられるかも知れませんが、日々こちらに於いて実証されております。そしてまた、この事は歴史上に於いても前例がないと信じております。これから申し上げますことは死霊が救われた実例で、北区に住む鈴木さんという御婦人は、入門前十五年も死霊につかれて全身機能障害という難病に罹り、その死霊は次々と一家の大黒柱を苦しみ倒し、大きな旅館を何軒も経営していたのですが、雇人までその死霊の足音や話し声に恐れをなしてやめてゆき、庭の植木は枯れ、飼い犬も病にたおれ、遂に商売をやめて三回とか引越したのですが、越した先々まで死霊がついて廻り、どうにもならなくなった時、こちらに入門し大塚寛一先生に帰依されました。この人の先祖の死に方を聞いてみますと、非常に哀れな死に方をされておりまして、この方が入門後、先祖の霊も入門させましたから、僅かの間に健康を回復され、ただ今はアパートも持ち、文字通り起死回生の喜びを味わって、赤坂霊南坂に毎日お手伝いに上がっております。これは迷った死霊が完全に大往生できて救われた実証でございます。

(最近、医学界で「精神医学」の本も出ているようですが、一つの方法としてそれを使おうというところまでは来ていないのではないでしょうか?)

大塚寛一先生:東洋の医学と西洋の医学はそこに違いがあるんですよ。東洋の方は字に書いても「病肉」と書かない「気を病む」と書くんです。精神がもとになっている。そうして総合判断していくわけです。ところが西洋の方は精神をほとんど加えていない。ところが胃病はどうして治るかというと、心配すると胃液が出なくなって食べたものが腐敗するんです。それが長くなると胃潰瘍になって内部がただれてくる。その人が気分が朗らかになって胃液が出てくると、少々ただれても治ってしまう。そこに西洋医学と東洋医学の違いがあるのです。

大塚国恵様:多少、我田引水になりはしないかと思いますけれども、たとえば戦後盛んになりました愚連隊とか酒乱とか、競輪、競馬にこったとか、または書痙というような病気でも必ず頭の一部にくぼんだ所があり、そこが出て悪癖がとれます。一番年かさの八十三の京都の護皇神社の宮司さんの書痙の場合でしたが、やはりおつむにへこんだところがあって、そこが出て来て、三十数年来の書痙も、数回の参拝によって治りました。とにかく身体は健康であって悩みのある場合には、本人に言わなくて奥さんなり家庭の方が代理で来られましても、おつむがふくれてきて悪癖がとれます。そこが全く他の宗教と異なったこちら独得な現象です。本人が全然知らない間に代理の人の頭が痛んだり、またその病人の欠陥の個所が痛んで病人は根本的に治ってしまうんです。また子供の腰の脱臼を母親が代参しますと、代参している母親が、患部に相当する所が痛み出して、同時に治ってしまいます。愚連隊などの場合の現象を見ますと、必ずおつむ(頭骸骨)がへこんでおられるのです。

★講演はブラジルまで:
大塚寛一先生;他のところのように「悪い事をするな善い事をせよ」と倫理道徳を説いて善導するということはないんです。言葉に関係がない。

大塚国恵様:ブラジルでもアメリカでも講演をいたしましたが、ブラジルへは移民五十周年祭のときに行ったんですが、もうすでに新聞に書き立てられておりまして、行ったらすぐにラジオにインタビューされまして大変面くらいました。ラジオでも放送いたしましたけれども、ぜひ日本人学校で講演してほしい、たってと言われまして講演いたしましたけれども、日本人に話していますと、後ろの方にブラジル人が相当来て直立不動で、言葉が全然わからないんで遠慮して立っているんですよ。最後に皆さんが手を合わせるものだから、同じように手を合わせたりする姿もお見受けしたんです。その時、ブラジルの五つの病院の院長さんでございますが、その方の病気は大変珍しいんでして、足のかかとの骨がどんどん異常発達しまして歩けないんです。

(それを治すにはどうするんですか?)

大塚国恵様: ただ話を聞いているだけです。

大塚寛一先生:ここでもって治そうと思えば治る。

(真の日本神道に帰依された方は、一種の「行」というのはするのですか?)

大塚寛一先生 何もやりません。(赤坂霊南坂へお参りして、お話を聞くだけですか?)

大塚寛一先生: その場合も、赤ん坊なんというのは全然わからないですし、重病患者もおる。あるお医者さんのお父さんが二十年からの結核でいた。鹿児島におる人で、入門してまだ一カ月位ですが、今まで全身が冷えておったのが、温もってきて、血沈が二十五とかいうのが普通の五に下がってきた。食欲が旺盛になって、それから三カ月たってレントゲンを撮ったらきれいになって・・・・。それから、パレスホテルの重役のお子さんが、五十円硬貨大の空洞があったのが、三カ月後にはきれいに跡かたもなくなってしまっている。

(そういう場合、大塚寛一先生自身は、行も何もしないんですか?)

大塚寛一先生: 何もしないんです。話をしている時に向こうに通じる。通じた時にこちらは、はっきりわかる。ちょうど電気が、陰電だけでは働けないんです。陰電が働く時には陽電が働く。だから、距離を隔てたアメリカでも通じるんです。

(先ほどおっしゃられた「人間に内在する力」と「霊力」との間には、やはり陰陽の関係があるのでしょうか?)

大塚寛一先生 大いにあります。

今年はアジア人発展の年(そういう霊力は、どうして感得されたんですか?)

大塚寛一先生 :生まれつきですな、初めからの・・・・。

大塚国恵様: メキシコから観光に来られた親子三人連れがあったんです。三十三年でしたか・・・。その時に超心理学の話を聞きに来られましたが、自分の娘が眼球萎縮症というんで、目がだんだん小さくなって視力がなくなってくる病気だそうです。メキシコの母親のお兄さんが病院の院長をしていらっしゃるんで、あらゆる手当をしましたが、とても自分の手に負えない、どうしても治らない、どんどん病気が進むばっかりだ。二十三くらいのお嬢さんでしたが、超心理学の話を聞きに来られましたのは、サンサルバドルの総領事が自分の体験をお話しなすったんですね。ここは超心理学の話だけでなくて、実際事実が伴うということを、皆さんの前でお話しなすったものですから、その母親はそのとき非常に感動して、ぜひお願いしたいんですがということでお見えになりましたけれども、こちらにどのくらい御滞在ですか、これこれです、その間四、五回来てごらんなさい、治るか治らないか確信が持てましょうからと申しましたんです。二回目の時に、日本からメキシコへ行って製薬会社をやって非常に成功していらっしゃる方のお嬢さん(二世)が通訳で来られたものですから、十二分に説明してやることができました。そして、帰りましてからどのようなことがあっても決して心配ないから、変わった現象が起きたらこちらへ知らして下さいと申しておきました。そうしたところが次の日に来まして申しますのに、目やにが出ましてまっ赤に充血してしまった。非常に心配いたしましたそうですけれども、この現象はきっといい現象だろうということで非常に感激しまして、次の日も来られたんです。視力もすっかり取り戻しましてね。それで非常に感激しまして、実は、この子を治したいためにどっかで治してくれるところがないかと思って、親子三人で世界観光に出たんです。実は私の兄が病院の院長をしておりますけれども、中風で大変困っているので助けていただきたい、そうしてメキシコへ手紙をお出しになりました。こういうわけで入門したから、どういう現象があろうともこちらの言うことを固く守るようにという手紙を出しなさいました。そうしたところが折り返し手紙が来て、自分はからだは不自由であるけれども、院長として診察するくらいはどうやら出来るから、私よりも今ガンでこちらへ入院してラジウム治療をやっているけれども、貧乏なために切り上げて退院なさる、こういうお気の毒な方があるが、これを何とかお願いできないだろうかという折り返しの手紙でございましたので早速入門しました。そうしたところが折り返しだったか行き違いだったか、鳥の肝、魚の腹わたみたいなものが非常に多量に出た。この現象は日本のおかげをいただいていると思うので、あなたの言う通りにしておるというお手紙が来ました。それが完全に治りまして、去年その通訳をなすった佐野さんといいましたか、その方が来られまして、再発しちゃ困るから一度どういうふうにしたらいいかお願いしてほしいというお手紙が来たと言ってました。そうして、三十三、四、五、六と四年間というものは風邪一つひかないという非常に感激したお手紙をいただきました。

(それが「奇蹟」とおっしゃっている現象ですね?)

大塚寛一先生 現在の常識をもって知らないで現われる現象を「奇蹟」と言うのであって、事実は奇跡じゃないんです。当然の原理なんです。世の中の全部、一物一体どれ一つ法則を外れるものはないのです。ただ、今の文化がそこまで届いていないというわけで、当然のことなんです。

(この雑誌は新年号ですから、今年の日本は景気がよくなるのか、そういう霊験あらたかな予言などをお伺いしたいのですが・・・・)

大塚寛一先生: わしは先にも話した様に、専門的なものをもち合わせていないので、細かい部分的にはかえって皆さんの方がよくおわかりと思うが、わしが見ておる世の中の動きから見ると、ちょうど一年に四季があり、また赤道の南と北とで相反した現象が起きておる様に、物質文化から精神文化に移ろうとしている。同時に、裏半球から表半球の方へ精気が移りつつある。そして、これからの時代はアジアの夜明け、その中に住んでいるアジア人の精神文化が成長発展期に向かいかけている。この際、従来の欧米の物質文化の模倣から一変して、我等アジア人に内在している精神面を自覚反省して育成発展せしめるところに、とるべき本筋があるのではないか。教育にしても、経済にしても、この大きな軌道に即応すべく、改善発展してゆくところに真の理想的繁栄と幸福が得られるのではないか。如何に部分的に努力しても本筋を誤ると、労して功少なく、充分の結果が得られなくなる。今年もその本質を誤らないで努力するところに結構な年となり、それを把握せずして努力する時は、如何に時期が来ても、お百姓と同様に種ものの選択を誤って麦と米を間違って蒔く時は、労して功なくなる。何事も決定的なものはなく、今年もその努力の如何によって善悪が決まってくるが、時期としては、アジア人の発展進出すべき最高の時にめぐり合わせている事は、確実です。如何に努力しても、大勢の動きつつある状勢を誤っては功を奏しなくなる。