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(32)「将来の『人づくり』のあり方」
アナウンサー:先生、今朝は真理教室から見た将来の「人づくり」のあり方、これについてお伺いしたいんですが。
総裁:それはなかなか難しいもので、一朝一夕には言われないが、なんですな、まあ個人としては知識も必要であるけれども「人物」つまり「人格」を完成することが個人としては根本であります。
徳川幕府時代なんかは、教育としては非常にまあ、寺子屋で4、5年ぐらいがましなほうぐらいで、ほとんど教育をしなかったのであります。
しかし、あの当時なぜ民衆が「義理・人情・道徳」を重んじられておられたかと言えば、人形浄瑠璃や芝居や浄瑠璃によって、そして勧善懲悪(かんぜん・ちょうあく)を皆に見せしめて、そして喜んで、70になっても80になっても、「一生涯、義理・人情・道徳」というので教育されて、面白く教育されていた。
ところが、今日(こんにち)は学校でどういう教え方をしておっても、社会に出たら、もう見るもの聞くものが全く軌道はずれ。それから学校の教育も、倫理道徳でなくして、ただ知恵ばかり増やしていて、教えている人が、もう少し人格の立派な人が知恵よりも「人格の感化」をする方向にもっていくことが重要であります。
だから、なかなかなんですな、第一、「人間」を中心としなければならないものが、経済が中心となっているから「法に触れなければ、富を作らん」という風潮になっているから、いま「人物」「人格者」を作ることはよほど困難ですね。あらゆる面から総合していかなければ素晴らしい人間はできあがらないですね。
アナウンサー:大塚寛一先生、今日も貴重なお話、ありがとう、誠にありがとうございました‼️