皆さんこんにちわ!ロニサランガヤでございます。本ブログでは1936年に上梓され80年間、誰の目にも触れることなく眠っていた人類大救世主大塚寛一先生の秘蔵図書「暗夜の光明」を中心に発信しており、特定の団体にコピーライトのあるものは発信・公開を控えております。大塚寛一先生は、実は昭和38年(1963年)当時、半年間だけ、ラジオ番組にご登場され「今日も楽しく、大塚寛一先生真理教室」なる題目にて日本人に貴重なお話をされておられました。これは、その時の貴重な録音テープお越しでございます。一部、口頭表現にて、わかりにくい処は表記を変更しておりますが、すでに対外的に一般公開されたものということで、ロニのブログ読者の皆様にも公開させていただきます。「心の眼」で拝読願います。尚、本シリーズは全部で76回となります。(ちなみに「暗夜の光明」は、全48ページを23回に分けて皆様に発信しております。)
神軍リクルーター ロニサランガヤ

ラジオ放送『今日も楽しく』<大塚寛一真理先生教室> (昭和38年6月~11月30日)


(12)「現代人が利己的になる理由」

アナウンサー:先生、今朝はですね、最近私たちの間でよく言われております「小さな親切運動」と、こういうことが叫ばれておりますけれども、昔の人と比べて、こういう点で現代の人たちがだいぶ欠けているとか、心の持ち方がすさんでいるという、そういうことが言えるんでしょうか。


総裁:それはですな。なかなかいろいろな運動を起こしても非常に効果が薄い。何故かと言えば、明治初年頃までは世の中が非常にゆったりしていた。ところが次第、次第に生存競争が激しくなってくると、なかなか人を顧みる暇がなくなる。


それが一番早く現れてきたのが、大阪の商売上で、商売が非常に激しくなって、そうして人なんか見ておる顧(かえり)みておることのできないほど激しくなってきたから、大阪の人は非常に薄情(はくじょう)だと言うことが全国の人から言われておった。


けれど、大阪の中の純粋の大阪人は、10人に1人いるかいないか分らんくらい。各地から集まって来ている人が、皆そういうふうになるのは、生存競争が非常に激しいから。それがその当時は大阪だったが、今はもう食糧を統制してから、山の中まで全部がそういうふうになってしまったのは、これは環境に支配されてそうなったのである。


特にこの頃は、人になんでも譲(ゆず)って「まああなたから」と言うような調子で昔はやって、そうして皆、利害的な行動は非常に慎(つつし)んでおった。


ところが今はもう、電車に乗ろうが汽車に乗ろうが、そんなこと言っていたのでは出勤時間に間に合わなくなってしまう。そうして、それがもう朝から晩までそれでその乗物だけでさえそうなる。


ところがそれ以外のなんでも、汽車が飛行機になり、順々順々に激しくなってきた。なかなか人を顧みるいとまがなくなってくる。そこに原因がある。


それともう一つは、反面には人間を尊重することをせずして、物の経済面にのみ捉われてしまっているから、金を多く作ることにのみ片寄ってしまい、そうして義理人情道徳が次第次第に薄らいできている。


また、出版している新聞、いろいろな物でも営利経済が中心になってやっておるから、出しておるものが、大勢の人が見るような物を出して販売中心にしているところに、そこに非常な悪影響を及ぼしておる。


だから、1人誘拐して金を取った者が出来てくると、それを新聞で報道していくと、皆それを見たならば、いい行いをしたことはなかなか人は見ないから、そういうの悪いニュースを見る。それが伝播(でんぱ)していって、そうして次から次と起きてきておる。


アナウンサー:大塚寛一先生、今日も貴重なお話、誠にありがとうございました。