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■ これからの世界 ■
■ 期待される東洋アジア人 ■
■ 日本人の役割 ■
世界は、本格的な国際化時代になっています。グローバリゼイションの時代ともいわれるように、経済の発展も、環境の保全も、紛争の処理も、全地球的な協力なくしては、実現できなくなりつつあります。これから先、世界は、国境や言語等の壁を超えて、一つの世界になっていくことが、予想されます。
大塚寛一総裁は、早くから、未来の地球社会のビジョンを明らかにしてきました。
「この地球上が一つの国になる。そして軍備ではなく、世界警察権をもって、大きく治められてゆく。かつて日本が明治の初めに廃藩置県を行なったように、今度は世界の廃藩置県が断行され、国家とか国境というものがなくなる。国境がないから、これまでは対立摩擦を起していた民族間も、仲良く調和してゆくようになる」
と大塚総裁は、説いています。
「国家はちょうど卵のようなものである。卵は中味が完全に育つまで殻によって保護されているが、時期が来たなら、親鳥と殻の中のひな鳥が協力して殻を破り、そして成長し自由に飛ぶようになる。それと同様に、本来が人間のための国家社会であるから、交通通信機関の飛躍的発展に伴って、その組織も世界各国が協力し、改善進化すべきものである。世界の各国も、その国家的殻から離脱して、一体となるべき時期が来ているにもかかわらず、旧態依然とした組織に拘泥しているところに、大きな矛盾と摩擦が起こっている。ひな鳥が完全に育っているのに逆に、殻を強化することは自殺行為であるのと同様に、世界の指導者がこの“時”に目覚めず、このまま脱皮せずにいると人類も破滅する。しかし統一するためには、中心が必要である。それは如何なるものも、共存共栄し得る最高指導原理でなければならない」
現時点では、やみくもに国家を否定し、世界の現状を無視して、事をせくと、かえって新たな摩擦や混乱を引き起こすおそれがあります。世界が一体となるには、そのもとになる理念、原理が必要です。現代の文明は、物質的な科学や技術の方面に偏り、精神面が軽視されています。真の世界平和の実現のためには、まず物質文化と精神文化が調和できる理法、そして国と国、民族と民族が共存共栄できる原理を見出さねばならないと、大塚総裁は説いているのです。