今週のレッスンは、節電のためギータを読みながら説明できないため、
思ったことをレクチャーとしてお話させていただきました。
テーマは「勇気を出すいうこと。」
マーク先生のメッセージの中その言葉がありました。
「すでにすべてを与えられている存在として、
勇気を出して自らの大地に立つことによって、
変化は、自然な方法で自然発生的に起こります。」
社会において「勇気を出す」とはどういうことでしょう?
私は恐怖に立ち向かうことだと認識されているように思います。
失敗を恐れないといこともそれに当たるかと思うのですが、
それも失敗するという恐怖に打ち勝つ必要があるということに起因しているように
誤解されているような気がします。
私達は社会の中で、様々な場面で、仕事で、家庭で、人間関係で、
様々な難題を与えられ、それを解決できない恐怖に打ち勝つ必要を迫られています。
少なくとも私はそう感じています。
もちろん、それと戦うことも必要なときもあると思います。
今この瞬間も災害救助や医療の現場で恐怖や無理難題と戦っている方々が被災地にいるのですから。
もちろん必要です。
しかし、それを切迫感から、何かに追い立てられるような感覚から行うことは、
精神衛生上好ましくありません。
相手を、物を、社会を思いやる、愛することこそが
自分を含めたすべてを生かす方法ではないでしょうか?
生まれた恐怖や不安はどんな努力をしても決して消えることはありません。
消しても消してもまた新しい恐怖が生まれ、不安が生まれます。
それでも、生まれた恐怖を認めた上で、
思いやる、愛する気持ちから、もしくは使命感から
勇気が自然と生まれ、一歩踏み出す経験を是非してください。
恐怖と勇気は共存できます。
決して勇気が恐怖を倒すのではないのです。
そのためにも、ヨガをして
その身体の内と外から思いやりと愛する気持ち、使命感が自然とあふれ出すのを感じましょう。
呼吸という自然な流れに沿って動くことは、私達を自然な状態、
愛情深くて満たされた状態に戻してくれます。
溢れだす愛情から勇気は自然と発生するはずです。
yohsuke