昨日、県立大学にて行われたIPS勉強会にて
ストレングスモデル 第5章に関する発表をさせていただきました。
ストレングスモデルとは、
ストレングス、すなわち「強み」にフォーカスした精神障がい者の方の支援方法です。
第5章は、アセスメント(評価)がテーマでした。
旧来のアセスメントは弱点にフォーカスして課題を明確化する手法でした。
ストレングスモデルによるアセスメントは、強みにフォーカスして
ご本人の意欲を高める、リカバリーへの動機付けを強める手法です。
課題を突きつけられて、それに挑みつづけることはかなりの精神力を必要とします。
誰だって挑んでばかりでは疲れてしまいます。
疲れるとどうしても意欲が低下するんですね。
課題の解決に努力するのではなくて、
今できていることを認めて、それによって自分の好むものや意欲のわく事柄を見つけ出し、
自然と課題がなくなっていく。
ヨーガの考えに通じるところがあると思います。
身体の声を聞いて、ほどよいほぐしていく。
ほぐれた身体の感覚によって落ち着いてくる心で、
内側を眺める。
その落ちついた心でいるだけで、外側の問題が解決することがよくあります。
本来は内も外もないんですね。
物事を課題や問題にするのは、心だと改めて思いました。
yohsuke
*Individual Placement and Support:IPS
http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/h19-2/html/2_4_06_09.html
*ストレングスモデル 5つの原則
原則1:精神障害のある人は、リカバリーし、回復し、そして人生を変えることができる。
原則2:焦点は個人の欠陥よりも個人の強さである。
原則3:地域を資源のオアシスとしてとらえる。
原則4:利用者は援助過程の管理者である。
原則5:ケースマネジャーと利用者の関係が根本であり本質である。
原則6:私たちの仕事の最も重要な舞台は地域である。
ストレングスモデル―精神障害者のためのケースマネジメント
チャールズ・A. ラップ
(著), リチャード・J. ゴスチャ
(著), 田中 英樹
(翻訳)