日本活育協会 Yogaマイスター
きのしたゆりです。

皆様おはようございます。
思いがけず手にした二週連続の週末休暇でしたが、
それもいよいよ今日でおしまいです。

毎週末、東京でお仕事をするようになって2年。
私のライフスタイルはといえば、
週末から仕事が始まり、週半ばの水曜まで息つくまもなく走りっぱなし。木曜日になってやっとホット一息。
(これも急な仕事の展開で無くなることも多々)

習慣とは恐ろしいもので、
そのような過ごし方が身についた私にとって、
二週連続の週末休暇は
お盆とお正月が一度にやってきた
ヾ(@^▽^@)ノ程のインパクトがありました。

それで思い立ったのが今回の九州行きだった訳です。

思い立ってから早々と
ブログ記事にしてしまいましたので、
「先生、ご旅行は如何でしたか?」
レッスンに向かった先々で、何人の方々に尋ねられたことでしょう(汗)

「まだ行ってないんです。今週出かけます」

ブログ記事からは
今から行ってきまーす
(=⌒▽⌒=)

文字にはしていない筈なのに、そのような私の声が聞こえたらしく、
皆様方一様に、「えっ、まだ行かれて無いのですか?」

たかが一泊旅行ですのに、なんとまあ大げさにつぶやいてしまったことかと!

お騒がせ致しましてごめんあそばせ
( ̄▽+ ̄*)

今回の旅は
私の狙いを裏切らない、予想を遥かに超えたものとなりました。

まず
雲仙

今回は二回目の訪問です。が

前回来たのは何と、高校の修学旅行。
半世紀も昔のことです。

私の記憶の中でそれは、見事に美化され、まるで別物になっていたことを思い知ることとなりました。

そしてそれと相まって、

最近は由布院や黒川など、他の温泉地が人気のようで、
それでなくても九州は温泉の激戦区。
ここは昔からの古い温泉で、療養地としてにぎわってきたのですが、
普賢岳が噴火して以来、客足は遠のきました。

そしてその頃からでしょうか?
湯量が少なくなり半分程しか出なくなりました。

帰りに送っていただいたお宿の運転手さんの言葉です。

妙に納得してしまった私。

なぜなら

お宿の佇まいといい、お手入れの行き届いたお庭といい、接客する方々の優雅なおもてなしの心といい、
勿論ご馳走の素晴らしさは、満点をつけても惜しくない程。

でしたのに

先ずは一風呂と、そそくさと出かけた大浴場で、
(といいましても大型旅館のような大きさではありません。洗い場が数えて5箇所あるくらいのこじんまりとしたお風呂です)

お顔を会わせたのがたったおひとり。

お食事を頂いて後、ゆっくりと湯に浸かっている間は貸切状態、
当然朝風呂の時も
私一人だけの世界です。

このお宿は源泉かけ流し、しかも時間制限はありません。
つまり、24時間流れっぱなしということになります。

勿体無いなあ!
嬉しい贅沢を堪能しながらも、貧乏性な私はずっと溢れ出すお湯が勿体無くて仕方がありませんでした。

あくる朝、お宿から10分ほどで行けるという、地獄を散策するのを密かに狙っていた私ですが、残念無念、朝から靄が立ち込める中結構な雨量です。

黙って諦めました。

そして帰り道、
思いがけずその行きたかった地獄を、車中から眺める事となりました。

お迎えにきて頂いた時とは別ルートの道だったことを、運転手さんの説明で知りましたが、

そのお陰で地獄を見る事が出来ました。
でも、これが又ショックなことに、

えっ?ここが地獄?
これだけ?
ヽ((◎д◎ ))ゝ

そうなのです。
修学旅行で来た時の写真で見慣れている、あの地獄とはまったく別物です。
記憶にあるそこは、もっと広くて湯煙がもうもうと立ち込め、
地獄の名前がとても良く似合った場所でした。

昔はこの道路の反対側にも、同じような景色が広がっていたのですが今はここだけです。

余りの驚きに、大きな声を出してしまいましたので、
運転手さんはそのように説明をして下さいました。

雲仙が山の中にあり、駅から1時間以上も車で走らないと辿り着けない立地であることや、
国立公園の中にあるので、コンビニが一軒も無いことや、
とにかくことごとく

私の中に存在していた雲仙とは、まるっきりかけ離れた所ではありました。

そして帰り道、新幹線の車中で

携帯でマップを見ながら再学習。

九州をもう一度おさらいしました。

お恥ずかしいことに、
私の中での長崎は違う場所にあり、
当然雲仙もまったく見当違いで、

帰り際になって初めて、雲仙ってえらく辺鄙な場所だったのだと
知りました。

入り組んだ半島状態の地図を眺めながら、
五島列島はこの沖にあるのかぁ~
島原は雲仙と反対側の海岸沿いにあるのねぇ~
ムツゴロウや馬刀貝
         ↑
これはマテガイと読みます。
(夕食時に、なにやら細長い筒状の器に、ツクシンボが乗ってる?)
と勘違いしたのが、この貝でした。

生まれて初めて目にし、食しましたが、これが実に美味でした。

雲仙に行くために辿り着いた最終駅。
そこは諫早。
これも読めなかった私(恥をさらして言います)

めくるめく遠い遥かな記憶の奥に、地理で習った干潟が浮かび、この諫早湾に、ムツゴロウやマテガイが生息していることを教わった・・・

来るときよりも数段感慨深く、特急かもめに揺られながら、車窓に拡がる干潟を眺めておりましたが、

埋め立てたり戻したりと、人間が手を入れだして、
今はムツゴロウもマテガイもとても少なくなり、摂れなくなりました。

運転手さんのお話がいつまでも耳に残ります。

仕事から完全に離れた時の流れは、
とてもゆっくりと穏やかで、
今しか見えていない日常を遮断し、
心と頭をリフレッシュしてくれたのは云うまでもありません。

けれど

生かされているこの地球への
思いやりと感謝を
私たちはどこかに置き忘れ、
目の前にある
楽さと贅沢とを最優先してしまっている。

文句の付け所の無いご馳走も、
余りのお品数に食べきれず、
食べ残してしまった罪悪感。

二人が泊まるには
余りにも広すぎるお部屋と、お部屋数。
かくれんぼしようか!!
思わず口をついて出た一言。

建物も、おもてなしも、お食事も、
これ以上無いと言っても過言ではない程、素晴らしいお宿ではありましたが、

その反面
私の心に少なからずうごめく何かがあります。


非日常な時の流れは、
目の前にある今を通り越えて、
色々な角度から物事を見せてくれると共に、自分の本質があぶりだされる良い機会でもありました。

明日から始まる日常を目の前にして、向き合い方が少し変った自分を感じています。

◎過ぎたるは及ばざるが如し
◎足りるを知る


皆様方の非日常はどのような形で訪れますか?
そして何を感じるのでしょう?
是非伺いたいものです。
今週もお健やかにお過ごし下さい!!