その境地に落ち着いて自分の主となる
日本活育協会マスタートレーナーきのしたゆりですある日突然クリスチャンの姉妹からのメールがありました。町はずれにある小さな教会で、子供たちが同じような年齢だったこともあって、ご自宅に伺いお食事を共にしたり、祈りあったりと、親しくお付き合いをさせて頂いたことなどを思い出しております。それぞれに事情があり、(彼女の事はあまり存じ上げませんが)疎遠になっておりました。私の事をお話しすれば、それまでの人生で最も過酷な時の流れに翻弄され、たどり着いた先がその教会でしたので、心が干からびておりましたし、暗中模索の日々。その頃生活を立て直すのに必死でしたから、週末は東京に新設したサロンでの指導。日曜礼拝も出席できない環境で数年間が過ぎました。当時彼女は、私の生徒となりマイスタジオに通って下さっていたのですが、ご両親の介護が始まって以来、連絡が途絶えたように記憶しております。当時我が家の孫たちは、長男君が四年生。妹ちゃんが一年生。彼女のお嬢さんは長男君と同じ四年生。優しく利発なお嬢さんで、特に妹が懐いて彼女のお尻を追っかけまわしておりましたが、嫌がらず親切に優しく面倒を見てくれていた姿が蘇ります。我が家の孫君が30歳になりましたので彼女のお嬢さんも同じ歳になり、今では一人娘さんを養育するお母さんになっているそうです。久々に会話をする中でも、あっという間の歳月の流れを思います。そして今、彼女は再び私のスタジオでアツヨガを受講されています。『違うところでヨガをやってたんだけど、昔木下さんのところで学んでいた時には、終わった後にとても清々しく気持ちが良くて、やった感がすごかったんです。でもどこに行ってもそれが全く感じられなくて、その心地よさが忘れられなくて突然ですが、連絡をさせて頂きました』という、とても嬉しいお声と共に、お付き合いが復活いたしました。あまり込み入ったお話はいたしませんが、一番辛かった時にお付き合いをさせて頂いた方と、こうして再び繋がれるチャンスを頂けたことは、文句なしに有難く感謝な事だと身に染み入ります。彼女の期待を裏切らないように、しっかり指導をさせて頂きたいと思ったのは当然ながら、お目にかかるごとに美しく変化して行かれる姿は、私の指導者魂を鼓舞してくれます。毎回のレッスンで元気と喜び、溢れるほどの感謝を頂けている幸いをかみしめながら、その時々、どのような環境下にあっても、そこにどっしりと落ち着き根を下ろし、自分を見失うことなく最善を尽くしたいと思う私です。元気は欲張ってでも育てるもの。健康はその環境に育つもの。ごきげんよう