今月の上映作品は

【レディバード・レディバード】

監督: ケン・ローチ 1994年イギリス映画 上映時間101分 

 

先日テレビをつけると「Mr.サンデー」で川口祖父母殺人事件の再現ドラマが放映されていた。
この事件に関して、余り詳しく知らなかったから僕は興味を持って見続けた。

見続けていくと非常に複雑な気持ちと、子を持つ親として幼い少年の育って来た環境がただただ不憫で、それを容認してしまった周りの人間達に対する、ある種身勝手な腹立たしさを憶え、そこに居合わせられなかった自分の運命に悔しさを感じ、その日はなかなか寝付けなかった。

 この番組の最後にコメンテーターは日本とヨーロッパの児童福祉の在り方の違いを語っていた。

 

この事件の場合、もし日本がヨーロッパの基準と同じだったら、この悲劇は起こらなかっただろう。

 

そしてこの映画が真っ先に頭に浮かんだ。

 

20代前半、高田馬場の早稲田松竹で周りが驚くほど声を上げて泣いて観たこの作品。

 

この作品ではその欧州の児童福祉の厳格すぎる官僚的な在り方に対して批判的に描かれている。

 

この映画は実話をベースに描かれています。ちゃんとマギーを見れば完璧ではないけれど、母親として子供に愛情を持って懸命に生きてるのがわかります。しかし運命のいたずらとルールは無慈悲に彼女から子供達を奪って⾏行きます。

 

ケンローチは一貫して社会の底辺で生きる人たちの過酷な日常に寄り添って誰よりも優しい眼差しで描き続ける世界一の監督です。

この映画を通して改めてあの事件について考えることができたら、、、 

 

これを観ずにしねるか!

 

12/23(土)開演19:00 入場無料!
(5分前にはご来場ください)
 
開場:武蔵小杉スタジオ 
食べ物飲み物持込OK! 会員様以外もOK!
お友達やご家族もご一緒に楽しみましょう!!!

 

社会福祉局は無残にもマギーから子供達を取り上げてしまう

 

次第に暴力的になっていくサイモン

 

マギーは幼い頃のトラウマに今でも悩まされます




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