友達から借りた素敵な本からの抜粋です。


これは、ヨーロッパに伝わる昔話です。

長文ですので、ゆっくりじっくり読んでみてください。



ある時、神様が天使たちを集めて、こんな事を聞かれました。


「私は、この地上のすべての人間を、みんな、ひとりひとり助けて

やりたいのだ。しかし、このままの姿で地上に降りては、人間を守る前に、

よからぬことを考えている敵や悪魔に見つかって、やられてしまってはいけない。

 さて、そこでだ。私はどこかに秘かに身を隠し、人間たちを守ってやりたいのだが、

いったいどこにこの身をおくのが最もいいのだろうか?

できれば私自身が創った存在物の中に身をおくのが安心なのだが、なにか

いい知恵はないか?」と。


神様に相談された天使たちは、思いつく限りのいろんなアイディアをお伝えしました。

 しかし、どれもこれも、なかなか採用しにくいものばかりで、

どうしたものかと、神様は考えこんでいました。

そこへ一人の天使が、 「あっ!そうだ!」と、とてもいいことを思いつきました。


それは、神様が人間ひとりひとりの心の中に隠れているというものでした。




 それを聞いた神様は、とてもとてもお喜びになり、

 「それはいい! そうすることにしよう!」となったのです。神様には、人間ひとり

ひとりの心の中に入っていることなど、たやすいことだったのです。

 そして、その天使の案は、すぐに実行に移されました。

  


人の心の中に入るという案は、なんとも見事な答えだろうと、神様は、たいそう感心

していました。


 なにせ、その人の心の中にいるようにすると、敵につかまることもないし、

悪魔に見つかってやられてしまうこともないし、なにより、その人のすべての声を

いつも聞いていられるいし、求められたらすぐに助けに行けるという具合なのですから。



 しかし、実際にそうしたものの、ひとつ、困ったことがでてきたのでした。

それは、人間が、神様が自分の心の中にいるということになかなか気がついてくれない・・・

ということでした。

 人間は、神様がいつも自分の心の中(自分の内側)に、いてくださることを知ること

もなく、なにか困ったことや、助けてもらいたいことがあると、外へ外へと答えを

求め、長いことさ迷い続けているのですから。



 神様は、悲しくなって何度も、叫びました。

 「人間たちよ、どこへ行く!私はあなたたちの心の中にこうしていつもちゃんといるのだよ。

どうか、自分の内側をのぞいてくれたまえ!内側をのぞいてくれさえすれば、

すべてはすぐさま救われ、解決し、みるみる幸福で満ちるのだよ。」 と。



 そうして、そのことにようやく気づいたひとたち、つまり、尊いものが

内側にあることを知った。’’意識の開かれたひとたち’’から順番に、

神様とつながれようになったのです。

 それは、永遠に神様と結ばれるということでもあるのでした。

 永遠に神様と結ばれるとは、幸福のための真理を手にいれたと同じことであり、

真理を手に入れた人は、自分の人生を築くすべてのすべを手にしたのも同じだということです。

 そして、その人生には、つねに、愛と光と喜びと天のご加護と導きが与えられ、

何も心配することがない、幸せな生き方となるのです。




おしまい・・・



ここでは、神様といっていますが、大いなる存在・崇高なる存在、光りと捉えると私は、しっくりきます。

自身の中に内在するそのものを感じて信じて繋がる。そして、その流れに身を委ねる・・・

その心地良さから、安心感や平穏、静けさ、たくさんの幸福に満たされていくのを感じれます。

目には見えないこの方は、いつも、一緒で良い方向へと導いてくれています。

まずは、静かに座って目を閉じてみましょう。

ゆっくり深く呼吸をして、自分をじっくり観察してみましょう。


一人ひとりの中にいる大いなる存在に出会えますように・・・


Namasteクローバー