“支え”
春がすぐそこまでやってきた。
その訪れを告げるかのような慎ましく、そして力強く咲き始めた梅の花。
4月の桜満開の春も好きだけど、まだ寒さを耐え凌いでいるこの季節に咲く梅はなぜか心に染みる感じがします。
ここへ来たのは2年前でした。
その時に何を考えたかはもう忘れてしまったけれど、思考はあまり成長していないようで、何百本もある梅の古木を順に観ていると、この梅はどんな人生を歩んできたんだろうと…とつい考えてしまう。そして、それはそのうちに、自分と照らし合わせたり重ねて見ようとして良い部分も悪い部分も見つけようとします。どこへ行ってもそんなことを考えたくなってしまいます。
そして目に留まるのが梅を支える支柱の存在です。
それは古木に寄り添う優しい杖のようにクネクネと自在に曲がる梅の木を支えています。
この支柱があって、この梅の木があるのだと思うと、気になって仕方がなくなる…
そして、思い出した。2年前も同じこと思ったな。
支柱の強さに憧れながら支柱になれない弱さを思い知るようでした。
梅の木として同じ地で生きて行けたら嬉しいけど、梅じゃなければここにはいられない。
けれど、支柱としているなら一緒にいられるんだと思うと、妙に支柱が誇らしげに、胸を張って踏ん張っているように見えた。
いつも誰かに支えられていることを忘れてはいけないと思ったし、支えになる努力をしなくてはいけないと思った。それを思い出した日でした。
3月のスケジュール更新しています。
ご予約お待ちしております👇
Yoga studio TULA